医学部で高校生が体験講義・実習(杏林大学)

医学部の体験講義で学ぶ高校生たち

 大学での学びや研究の面白さを知ってもらおうと、杏林大学は、高校生を対象とした体験講義・実習を医学部などで実施している。


 2014年10月上旬には、同大医学部統合生理学教室が、「記録してみよう!脳波」と題した体験講義・実習を同大三鷹キャンパスの実習室で開催。聖徳学園中学・高等学校(東京都武蔵野市)の生徒12名が参加し、脳波測定などに挑戦した。


 講義ではまず、担当の大木紫教授が、脳波測定によって脳の覚醒・安静などの活動状況を知ることができることや、脳波が脳波計・電極で測定される仕組みなどについて説明。生徒たちは医学部生向けの説明書に目を凝らし、熱心に説明に耳を傾けた。


 この後、3グループに分かれ、各グループ2人ずつの指導教員の下、脳波測定を体験。生徒たちは、電極を頭につけ、オシロスコープ(脳波計)で測定した。脳波は雑音などの影響でうまく測定できないことがあるため、皆、固唾を飲んでモニターに見入った。記録紙に印刷された各自の脳波を見ながら、目を開けた通常の覚醒状態で現れるβ波や目を閉じてリラックスした状態で現れるα波などの記録を興味深そうに見ていた。
 
 次に2つのグループに分かれ、脳死判定の際にも使用される誘発脳波の測定などを行い、最後に大木教授が生徒一人ひとりに修了証を手渡した。医学部進学を考えている参加生徒もおり、生徒たちは「教授の説明を聞いて難しそうだと思ったが、実際に実験をしたら、測定方法や脳波の違いを理解できて面白かった」「脳波記録は記念に大切に取っておきます」などと笑顔で話していた。生徒を引率した教員は、「生徒たちは、普段の授業では見せない生き生きした表情をしていた。これからも同大との交流を続けたい」と話した。

(2015年1月 8日 03:15)
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