医学を志す君へ 3つのメッセージ~天野篤・順天堂大教授インタビュー(下)

医学を志す若者へのメッセージを熱く語る天野教授

 2014年夏、医学の道を目指す高校生に自ら執刀する心臓手術を見学させた天野篤・順天堂大教授。医学の道を志す若者へメッセージを寄せてもらった。

(前回のインタビュー〈中〉は>>こちら



■医者の世界は甘くない

 医学部に入ればなんとかなる、医者になれば何とかなるという世界ではない。医者の世界は甘くないということを肝に銘じてほしい。優秀な女性が増えていて、男女の競争もある。医学部入学は、あくまでも専門集団のスタートラインに立ったと考えるべきです。


■一生をかけて社会に恩返し

 医師国家試験に受かったとしても、自分の力だけで医者になれたと思ってはいけない。両親、学校、大学の先生、そして国のサポート。色々な人々の支援があって医師免許を獲得したと自覚してほしい。そして、一生をかけて社会に少しずつ恩返ししていくのが医者の仕事だと思ってほしい。


■早くスタートラインに立とう

 自分が強く医者に向いていると思っている人、社会に貢献したいと考えている人は、トップの大学にこだわる必要はない。ライセンスを取るためのカリキュラムは、どの医大でも共通で、ある意味では他の国家資格と同じ。国家試験に合格してからが勝負なので、早くそのスタートラインに立つことが重要です。これは、ワークライフバランス上でも大切なこと。24歳で卒業したとしても、今は10年教育。結婚したり家族が増えたりする前に、「専門医資格を取得」、「この分野で勝負する」と決めたほうがいい。

(2015年1月20日 09:30)
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