受け身から「主体的」学びへ~教育NW 1周年記念フォーラム

鈴木 寛氏

 創設1周年を記念したフォーラムが9月25日、東京・大手町の読売新聞東京本社で開かれ、ネットワークに参加する企業や学校の関係者など約70人が参加した。
 「高大接続を考える」をテーマに、フォーラム当時、文部科学大臣補佐官だった鈴木寛氏と天野篤・順天堂大学医学部教授の2人が講演。本社の松本美奈・専門委員がコーディネーターを務めた。

 

 鈴木氏は、現在文部科学省が取り組んでいる改革のキーワードの一つは「アクティブ・ラーニング」(児童生徒が議論を通じて問題を解決する主体的、協働的な学習)であると強調。「日本の高校生の最大の問題は、極めて受け身であること。これを脱して、自らの人生をどう歩んでいくかという問題意識、動機付けを持ってもらうため、大学入試のあり方も含め検討している」と報告した。

 

天野 篤氏

 天皇陛下の執刀医として知られる天野氏は、順天堂医院での心臓手術に医師を志す高校生を立ち会わせたことを紹介。「早い段階で、医療の現場を見てもらうことで、病気と闘う戦士になるんだという覚悟をもってほしい」と、その意図を説明した。その上で、「学力だけでなく、医者の適性のある人を受験させてほしい」とも述べ、高校と大学の連携の重要性を指摘した。

 

 会場からは、灘中学高校(兵庫県)の和田孫博校長から、文科省の方針に対して「明治以来の教育の大転換。用意周到に準備して実施してほしい」との要望があったほか、関西学院千里国際中等部高等部(大阪府)のダッタ・シャミ国際バカロレア研究主任が「高校生はモチベーションに火が付けば、どんどん自分で学んでいく」とアクティブ・ラーニングに賛意を示した。また、開成中学高校(東京都)の柳沢幸雄校長は「大人社会がまずアクティブにならなければ」と訴えた。

 

(2015年10月14日 18:00)
TOP