近畿日本ツーリスト「旅行業界の仕事」×文華女子中学校

旅行プランを考えている生徒にアドバイスする長沢さん(中央)

 東京都西東京市の文華女子中学高等学校(富岡康夫校長、生徒数302人)で3月9日、中学1年生から3年生までの27人を対象に、近畿日本ツーリストの出前授業が行われた。


 講師を務めたのは、同社立川支店の長沢希さん。長沢さんは、旅行会社では、個人の旅行者を対象としたものから、修学旅行やオリンピックなどの選手たちの移動手段や宿泊先を手配するものまで、様々なツアーを提供していることを紹介。沖縄への修学旅行を担当したとき、出発の前日に台風が二つも発生したため、全ての予定を組み替えることになり、睡眠時間1~2時間で5日間の旅程を乗り切った経験を披露した。長沢さんは「旅行から帰ってきて、お客様から『ありがとう』といってもらえるのが、この仕事の醍醐味」と話した。


 後半は、3~5人の6グループに分かれ、「海外から来たお客様をおもてなし! 1泊2日の旅行プランをつくってみよう!!」のテーマでグループワークに挑戦した。

 生徒たちは、パンフレットやガイドブックを見ながら、行きたいところにマーカーで印をつけたり、移動手段を調べたりしていった。6グループが、神社やプラネタリウムなどを観光するプランや、東京・原宿の竹下通りや渋谷のファッションビル「109」を巡るツアーなどの力作を発表した。

 最後に、長沢さんは「旅行業に限らず、お客様と話すとき、世間話からつながっていくので、色々なことに興味を持って知識を吸収しておく必要があります。人間性を高める努力をしていってほしいなと思います」と締めくくった。


 中学3年の菊池麗七さんは「やりがいのある仕事だと思った。ワークで、時間配分を考えるのが難しかったけれども、楽しんでもらえそうな場所と、自分も行きたいところを比較しながら考えるのが楽しかった」と話していた。

(2015年3月16日 09:56)
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