健康的な生活スタイル 同級生に提案 富士見丘中学高等学校

パワーポイントを使って発表する生徒たち

慶應義塾大学・伊香賀俊治研究室と高大連携プログラム

 東京都渋谷区の富士見丘中学高等学校(吉田晋校長、生徒数400人)で3月11日、慶應義塾大学理工学部・伊香賀俊治教授の研究室との高大連携プログラムによる共同研究について、生徒発表会が開かれた。


 このプログラムには、中学3年から高校2年までの32人が参加。生徒は昨年5月から、4人ごとのグループに分かれ、同研究室の支援を受けながら、生徒に活動量計をつけて集めた運動量のデータをもとに、課題を見つけ、同校生徒の生活スタイルを分析。改善策を提案するというもの。


 発表会では、食生活や睡眠時間、運動量とストレスの関係や、テレビの視聴時間と運動量の関係など、様々な切り口で分析した成果を披露した。週に5日以上運動する人はストレスに強いという分析を発表したグループは、「勉強に忙しいみなさんには実践するのは難しい」として、図書館をよく利用する生徒や、清掃活動に熱心な生徒ほど運動量が多いといったデータを追加で提示。「勉強するなら図書館を利用し、なるべく清掃活動に参加して運動量を獲得しましょう」と提案した。


 運動不足の解決策について発表したグループの高校2年、川野咲さんは「データをどう見れば、今の生活と結び付けられるのか、理由付けが難しかった。4人それぞれ考え方も違うので、意見を出し合い、一つのものを作っていった」と話していた。

(2015年3月17日 10:04)
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