地域で取り組む教育活動を報告 奈良市「交流の集い」

ポスターセッションで来場者に説明する中学生

 地域で取り組む教育活動を報告し合う奈良市の「交流の集い」(同市教委など主催)が2月13日、同市のなら100年会館で行われた。市立中学校の校区ごとに活動する21の地域教育協議会が、それぞれ成果を紹介し、参加者らは意見交換を行った。
 各協議会は、中学校の斜面の雑草対策に羊を飼って地域と中学生で世話をしている様子、垂仁天皇陵や唐招提寺、薬師寺などがある校区では地域ぐるみで史跡の清掃や伝統文化の体験、または梅や紅花染め、竹炭など地域の特産を生かした活動などそれぞれポスターにまとめて順番に発表した。さらに子どもたちが手作りしたお菓子やせっけんなど「学区ブランド産品」の販売もあった。一方で企業・団体・大学もブース参加し、読売新聞ほか読売新聞教育ネットワーク参加企業の関西電力や大阪ガスが、学校支援プログラムを紹介した。
 別会場では、中学生が地域の大人から職業について学習したことを来場者に説明し、どの発表が良かったかを投票してもらう「ポスターセッション」も行われた。「地区の茶農家の思い」「保育士の裏側」「お客様が快適に過ごす工夫」といった題名で手作りの写真や説明文を掲示しながら、元気よく学習の成果を披露した。

(2016年2月16日 16:30)
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