ぬまっち先生コラム53 ぬまっちに聞け!(3)

子どもの机の座ると、また違ったものが見えてきます(9月30日、世田谷小で)

沼田 晶弘


第53回 ぬまっちに聞け!(3)


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 ぬまっち先生への質問コーナーの3回目です。

 

 

Q ぬまっちみたいな家庭教師を探したい

――茨城県の桜井睦子さんからの質問です。中学2年生の息子さんにご自分で勉強を教えているそうですが、集中力があまり続かないとのこと。自分の力では限界があるので、塾か家庭教師をと思っているそうですが、「ただ勉強を教えてくれる先生」でなく、ぬまっち先生のような「子どもにやる気を起こさせる先生」の見つけ方を教えてほしいそうです。

沼田先生の新刊 『子どもが伸びる「声かけ」の正体』 (角川新書、本体820円)が発売されました。ぬまっち教室のユニークな実践の数々に加えて、「子どもが学校のことを話してくれない」という親の悩みへのアドバイス、初めて明かされる先生の学生時代の秘話などが満載です!

 

ぬまっち ボクには先生の見つけ方はわからないなあ......。そういう時はネットで評判の先生を探してみたらどうでしょうか。

 

――ネット情報ですか。信用できますか。

 

ぬまっち いちいち塾を見て回って、足で探したらすごい労力でしょう。もちろんネットの評判を100%うのみにしてはいけないけれど、まったく否定したり無視したりするのも間違いだと思います。そのために、ネット情報を批判的、分析的に読解する力を自分で養うことが必要です。

 

 

♦教育と介護はプロに任せてみるのも手

ぬまっち ボクは、子どもの教育を家族でサポートするという選択も、プロに任せるという選択も、両方ありだと思っています。ただ、介護と同じで、家族ですべてをやろうとすると、お互いかなりストレスフルになる可能性があります。

 そもそも、親は自分の子どもに対する期待値が高くなりがちです。だって、子どもは親の大切な宝物ですからね。期待が高すぎて目が曇ることがあります。一方、子どもは親への甘えがどうしても出てしまう。お互いストレスを感じる時は、教育と介護はプロに任せてみるのも手。その方が、感謝の気持ちを相手に持てる人が多いでしょう。

 

――なるほど。介護も教育も、家族だけで全部やろうとしない方がいい。

 

ぬまっち 教師には決してできないことが親にはできます。これはボクが目の前で見たことですが、中学受験を控える6年生が、どうしても問題が解けない。しかしお母さんが隣にいて、その子の肩に手を置いて、「もう一度ゆっくり問題を読もうね」と言って読んだら、子どもが「答えがわかった!」と言ったんです。ボクはそれを「癒しの手」と呼んでいます。

 

――お母さんの手が子どもをリラックスさせたんですね。

 

 

♣親が子どもに与えられる力

ぬまっち 深夜まで勉強している時に、「もう遅いから寝な、体の方が大事だよ」と言ってくれるお母さんはうれしいでしょ。かえってやる気が出て勉強したくなる。「いつまでやってんの! 早く寝なさい!」は逆効果ですよ(笑)

 プロの先生が教えてくれるのはテクニックです。そのテクニックを学んで身につけても、本番で発揮できないことがあります。逆転のチャンスでガチガチになっているバッターの背中を監督がそっと叩いて「思い切り3回振ってこい!」とニコニコ顔で言ったら、案外打っちゃうものでしょう。そういうハンドパワーの効果は思いのほか大きい。ボクもよく教室で使っています

 

――なるほど、最強のハンドパワーを持っているのが親。

 

ぬまっち 勉強を教えられなくても、がっくりする必要はありません。子どもにやる気を出させるすごい力は、すべての親が持っていることを知ってほしいですね。

 

★ぬまっちのファイナルアンサー

先生探しは、自分の目を信じて、ネットなどを活用してください。親の最大の役目は、勉強ができなくて苦しんでいる子どもに「大丈夫、できるよ」という癒しの手を与えてあげることです!


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   読売新聞東京本社 教育ネットワーク事務局 ぬまっち先生係

(2016年11月 7日 10:00)
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