「高大接続」で意見交換 読売・大学広報懇話会

 「第12回読売・大学広報懇話会」(読売新聞東京本社広告局、教育ネットワーク事務局主催)が7月21日、東京都千代田区の如水会館で開かれ、約130人が参加した。

 

 最初に日本学術振興会の安西祐一郎理事長が「高大接続改革の展望―中間まとめに向けて―」とのテーマで、グローバル化が進み、社会で求められる学力が変化している中、大学入試改革や高校と大学で必要な学力とは何かについて講演した。

 

 第二部では、「高大接続を見据えた大学広報とは」とのテーマで、女子栄養大学の染谷忠彦常務理事と追手門学院大の福島一政副学長、芝中学校・高校の春日利比古校長によるパネルディスカッションが行われた。教育ネットワーク事務局の松本美奈専門委員がコーディネーターを務めた。「大学の実力」調査のデータを基に、松本専門委員はAO入試による入学者の6人に1人が退学している現実を挙げて、入試は学生に対する大学のメッセージボードのはずだが機能していないのではないかなどと指摘。さらに「大学から高校に、逆に小中高の情報は大学に届いていないのは入試という壁があるから。そんな中で大学広報は誰が誰に何を発信するべきなのか」などと問題提起した。

 

 染谷常務理事は、「読売新聞が『大学の実力』調査を始めたときに冗談じゃないと思ったが、大学の内側を変えるには逆に情報公開をどんどんしていくべきだと思うようになった」と経験を話した。福島副学長は追手門学院大の入試を選抜型から育成型に変えた経緯や効果について説明。「目先の志願者を増やすことではなく、大学で学ぶ姿勢を持った学生に来てもらうことが大切」と話した。春日校長は「うちは大学名や偏差値で進路を選ばせない。大学側もオープンキャンパスでは、学内にどんな研究室があるのかなど生徒の将来を考えた情報を流してほしい」と要望した。

(2015年7月23日 18:30)
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