高校生の科学研究発表会 専門家が指導

サイエンスメンター制度研究発表会に参加した高校生らと、指導した専門家たち

 科学好きの高校生が、専門家に直接指導を受けて1年間研究を続けた成果発表会が3月29日、東京都港区赤坂の日本財団ビルで開かれた。公益財団法人・日本科学協会の初公募に応えて、9都県の高校生ら21人が自ら提案した19件の課題に根気強く取り組み、学校の枠を超えて研究した。

 

 研究テーマは、生物、物理、化学、天文、運動科学など多彩で専門的。

 

 第58回日本学生科学賞(2014年度)で内閣総理大臣賞に輝いた愛媛県立長浜高校2年の重松夏帆さん、山本美歩さんコンビは、愛媛大学大学院の高田裕美・准教授(発生生物学)の指導を受け、当時の「イソギンチャクの毒針研究」の成果を発展させ、「クラゲに刺されない予防クリーム」を試作した。

 

 このほか、「健康維持につながる姿勢」「南極の夜空の明るさ」「微生物燃料電池」など、研究テーマには高校生らの興味、関心、問題意識が反映されていた。

 

 この仕掛けは、日本科学協会の「サイエンスメンター(科学研究の指導者)制度」。同協会が14年11月~12月、「科学オタクな高校生 探しています」と呼びかけ、応募した高校生や高等専門学校生の研究指導に適した専門家を、大学や研究所から探し出して橋渡し、研究費を支援した。「エジソンにメンターがいたら、歴史はもっと変わっていたかもしれない」という発想で、「三度のメシより科学研究が好き」な高校生らに、プロなみの研究環境を体験させた。

 

 メンターとして指導にあたった国立天文台の渡部潤一・副台長は「先進的な取り組みだ。普通の高校生活では得られない、いい意味でのエリート教育。自分の高校時代に比べ、うらやましくてたまらない」と話していた。

(2016年3月30日 16:24)
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