連載/コラム

教育関連の連載やインタビューなどのページです。有識者からの提言や読売新聞記者のコラムも掲載します。


新連載「タナカ校長の徒然日誌」が始まりました。筆者は小学校長の田中孝宏さん。子どもたちや保護者、住民などとのふれあいについての独自の視点が光るエッセーです。


歌人で高校教諭の千葉聡さんの新連載「進路室は海」が始まりました。進路指導担当としての生徒や先生たちとの日々をつづってもらいます。自作を含めた短歌が文章に彩りを添えます。大海原のような進路指導室でのちばさとの泳ぎぶりをご覧ください。

進路室は海[3]先輩のありがたさ(2019年1月 9日)

[3]先輩のありがたさ

 

 中学校で部に入ると、先輩ができる。高校の部活でも、先輩の存在は大きい。たった1年早く生まれただけなのに、練習や試合でてきぱきと指示を出し、部員みんなをまとめたりして、先輩は偉大だ。

 

 

「先輩」と呼びかけられて返すとき左の頰がぎこちなくなる

法橋ひらく『それはとても速くて永い』

 

 

 俺は、部の顧問になったら、どんなに忙しくても1日に1回は練習を見に行くようにしている。先輩後輩の間で、おかしな力関係が生まれていないか、大人として注意する必要があると思うからだ。だが、わが桜丘高校では、どの部でも先輩後輩の関係は、ほのぼのとしている。責任感のある部長や副部長もいれば、涙もろい人情派の先輩もいる。ありがたい。

 教員の世界にも心強い先輩がいる。大きな大人になった俺だが、進路指導室のメンバーの中では、まだ新米だ。

 進路主任のクララ先生には、「徹子の部屋」の徹子みたいな人間関係力がある。生徒がどんな相談を持ちかけても、真剣に聞き、熱く話し、励ましとともに送り出してくれる。2年の副主任のマヨネ先生は、学校でいちばんおしゃれだ。しかも毎日、周りの先生たちのいいところを見つけて、さりげなく褒めてくれる。情報科のシノハラ先生は、パソコンの不調も、仕事の屈託も解決してくれる。

 この前、カバサワ先生に「ちばさとによる肩もみ券」を10枚プレゼントした。俺がうまく進められなかった仕事を、いつもカバサワ先生は代わりにやってくれる。鶴の恩返しではないが、ちばさとの恩返しとして、カバサワ先生の肩をもんで差し上げようと思う。

 教員の先輩も、偉大で、ほのぼのとしていて、とてもいい。

 

 

後輩のカラータイマー点滅すあとはわたしがやるからやるから

本多真弓『猫は踏まずに』

 

千葉 聡 @CHIBASATO

 1968年生まれ。横浜市立桜丘高校教諭。歌人。生徒たちから「ちばさと」と呼ばれている。著書に『飛び跳ねる教室』『短歌は最強アイテム』など。

 桜丘では3学期が始まりました。もうすぐセンター試験。みんな、風邪やインフルエンザに気をつけて!

[2]<<

 

異見交論62 国民益にかなう国立大学 塩崎恭久氏(自民党行政改革推進本部長)

(2019年1月 1日)

異見交論61 「大学の成績表、信じていいですか」國分裕之氏(ANA人財大学長)

(2018年12月21日)

【新連載】タナカ校長の徒然日誌[2]落ち葉の思い出

(2018年12月21日)

【新連載】進路室は海[2]赤本が新しくなる季節に

(2018年12月19日)

異見交論60 「飛び入学」は飛べたのか 千葉大学・渡辺誠理事、高橋徹教授

(2018年12月14日)

【新連載】タナカ校長の徒然日誌[1]呼び方変えたら優しくなった

(2018年12月13日)

異見交論59 今の教育では学生を育てられない 溝上慎一氏(桐蔭学園理事長代理)

(2018年12月11日)

【新連載】進路室は海[1]3000回の出会い

(2018年12月10日)

異見交論58 採点される学長 三村信男氏(茨城大学長)

(2018年11月27日)

異見交論57 「人社系の逆襲」池田 潤氏(筑波大学執行役員)・森本行人氏(URA)

(2018年10月12日)

異見交論56 「東大が高大接続改革の扉を開く」五神 真氏(東京大学学長)

(2018年10月 1日)

異見交論55 「東大の見識を疑う」安西祐一郎・中央教育審議会前会長

(2018年9月10日)

過渡期を迎えたNIE―盛岡市での全国大会に参加して

(2018年9月 4日)

異見交論54 「国立大学長の3分の2を女性、外国人、企業家に」長谷川真理子・総合研究大学院大学長

(2018年8月31日)

異見交論53(上) 「国立大学よ、世界を見てくれ」赤石浩一氏(内閣府政策統括官)

(2018年8月28日)

異見交論53(下) 「国立大学よ、世界を見てくれ」赤石浩一氏(内閣府政策統括官)

(2018年8月28日)

異見交論52 「東大は検定試験導入に軟着陸を」杉山剛士氏(埼玉県立久喜高校教頭)

(2018年8月23日)

TOP