就活ON!Vol.17〈学生コラム〉納豆に魅せられて

納豆と真剣に向き合う筆者

vol.17 〈学生コラム〉


納豆に魅せられて


題材記事:6月15日朝刊生活面「納豆のネバネバ 糸の正体 アミノ酸の一種」


<<vol.16

 

 "マメ"のうま味を引き出すために、毎朝手に2、3ヶ所"マメ"ができるほど、ひたすらに箸を回し続けた"マメ"な努力は無駄だったというのか。

 

 私は、ほとんど毎日朝食に納豆を食べている。いつからかと尋ねられると定かではないが、物心ついたときから我が家の朝食の定番になっていた。基本の味付けは醤油と辛子であるが、日によってキムチやオクラがトッピングされるなどバリエーションは様々である。しかし、どんな具材を入れようと、そんな納豆の魅力と言えば、なんといってもあのネバネバの糸である。あの糸を引き出すためには、納豆をかき混ぜることが重要となり、かき混ぜた回数によってうま味も左右されると過去にテレビ番組でみたことがある。

 

 私にとって眠気が取れない朝のうちから、納豆をかき混ぜる行為は重労働であった。何回かき混ぜれば良いのかも分からず、眠気と多少のいらだちを感じながら、途方もなく回し続け、頃合いを見計らって完成としていた。そんな私のルーティーンを覆す程の衝撃が走ったのはつい先日のことである。

 

 6月15日付けの読売新聞朝刊に、「納豆のうま味はかき混ぜた回数によって変わるのか」という実験を行った、ある食品メーカーの実験結果が掲載されていた。

 

――「1万回混ぜても大きな変化はなかった」

 

 残酷な結果を突きつけられた私は、思わず読んでいた新聞を破り捨てるところであった。思いとどまり続きを読むと、そこで思わぬ格言に出会った。

 

――「納豆の食べ方は自由。どのくらいかき混ぜるかは好みでどうぞ」

 

 絶対に失敗できない予定があるときには100回混ぜて気合いを入れている。今では、その時の気分に応じてかき混ぜる回数を変えるようになった。やはり自分の気持ちに淀みなく食事をすると美味しさも倍増する。まさか納豆からこんな教訓を得られるとは思ってもみなかった。

 

(東洋大2年 健太)


>>vol.18

 毎週火曜日の読売新聞朝刊に掲載している「就活ON!」。2月7日から毎月第1火曜日は、3ページの拡大判「就活ON!SPECIAL」に大幅刷新しました。各大学や就活イベントでも無料配布。ツイッターフェイスブックでは紙面をもっと面白く読むことができる情報を発信します。ご意見、ご感想は、教育部・就活取材班まで。

(2017年8月10日 09:00)
TOP