就活ON!Vol.19〈学生コラム〉若者言葉、アリ?ナシ?

チャットやSNSで多用される若者言葉

vol.19 〈学生コラム〉


若者言葉、アリ? ナシ?


題材記事:9月25日朝刊社説「世代を超えて言葉をつなごう」


<<vol.18

 

 先日、アルバイト先の高校生の友人に「若者言葉」を学んだ。最近オープンした店に行ってきたというので感想を尋ねると、その返事は「ありよりのあり」。「アリ」か「ナシ」かでいえば、かなり「アリ」という意味らしい。ほかにも、「り(=了解)」や「ま?(=マジ?)」もあるようで、ここまでくるとお手上げ状態だ。何歳か下の高校生の言葉についていけなくなった時点で、私はもう「若者」ではないのかな、と思ったりもする。

 

 9月25日の読売新聞朝刊の社説では、「世代間の言葉の壁」が取り上げられていた。「国語に関する世論調査」によれば、「年の離れた人が使う言葉の意味が分からない」と答えた高齢者が目立ったという。こうした言葉の変化を、「進化」というべきか「退化」というべきかは分からないが、「正しい」日本語に関する議論はこれまでも度々おこってきた。

 

 たとえば「ら抜き言葉」。以前、中国人留学生の友人に、「日本語学校では『食べられる』と習ったのに、なぜ日本人は『食べれる』と言うのか」と聞かれたことがある。両親に何度もたしなめられたせいで、私は「ら抜き言葉」に対して非常に敏感になったが、私の知る限り、意識的に「ら」を入れて「正しい」日本語を話す人は極めて少数だ。最近は「見られる」や「出られる」と言う人に感心さえするようになった。

 

 では、その「正しさ」とは何なのか。SNSやチャットでのやり取りはリアルで素早い反応を求めるので、若者言葉が重宝されるのはわかる。同時に、相手や場面によって適切な言葉を選ぶことは大切だから、「正しい」とされている日本語をしっかり学ぶ必要もある。言葉は時代と共に変わってきた。自分の世代では使わないからといって聞き慣れない言葉を切り捨てるのではなく、世代間の言葉の違いを面白がる余裕をもつことも、「ありよりのあり」なのかもしれない。

(慶応大4年 哲也)


>>vol.20

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(2017年10月13日 16:30)
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