大分代表 阿部さんに栄冠 「全国高等学校ビブリオバトル2015」

斉藤孝明大教授からトロフィを受け取る阿部さん

 高校生がお薦めの本の魅力を語り、聴衆が最も読みたくなった本を投票で決める「全国高等学校ビブリオバトル2015」(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管)の決勝大会が2016年1月10日、東京都千代田区のよみうり大手町ホールで開かれた。
 地区予選を勝ち抜いた36人が出場し、「残像に口紅を」(筒井康隆著、中央公論新社)を紹介した大分県代表の県立芸術緑丘高2年、阿部希望(のぞみ)さん(17)が優勝した。準優勝には、「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」(住野よる著、双葉社)を取り上げた東京都代表の都立練馬工業高3年、福永有希也さん(17)が選ばれた。

 

  阿部さんは「好きな本を紹介しただけ。まさか優勝するとは」と驚いた様子で喜びを語った。阿部さんが取り上げたのは、文中で使われる文字が次第に減っていく小説「残像に口紅を」(筒井康隆著、中央公論新社)。「あ」から始まり、物語が進むごとに「ぱ」「せ」「ぬ」と使える語が制限されていく異色の物語を、熱っぽく、テンポよく、大げさになりすぎずに紹介した。「まさに本好きの人のための本です」と訴え、聴衆の最多票を得る「チャンプ本」に選ばれた。
 発表内容について、周囲からは「もっと身の上話を盛り込むべきだ」との指摘もあったが、「本好きが読みたくなることを話す」という点に徹したという。優勝決定後、壇上で「この大会が、若者に活字文化を広めることを心より願っています」と話すと、ゲストの斎藤孝・明大教授が「主催者になりかわってのあいさつをしてもらった」と舌を巻くなど、最後まで会場をわかせた。

(大会の詳報は2月19日付読売新聞朝刊に掲載)

(2016年1月12日 10:18)
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