退学率が高いのは・・・ ~「大学の実力2015」から(4)

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Q(受験生パンダ):退学率が高い大学は、避けた方がいいよね。

 

A(大学レンジャー):大学選びの際に退学率に目が行ったとは!いいところに目をつけたね。でも、〈退学率高い=悪い大学〉〈退学率低い大学=良い大学〉と単純には言えないよ。

 

Q:どうして?せっかく入った大学をやめるという選択は、やはり大学に問題があるからじゃないの?


グラフ

:全く大学に問題がないとは言わないよ。そういうケースもあるからね。これまで退学した人たちや大学側の話を聞いてきたことをもとに退学率の原因を大雑把に分けると、本人と大学、それ以外の問題の三つに分けられると思う。まず本人の問題から説明するね。

 このグラフを見て。「やる気曲線」というグラフだ。意欲がどの程度なのかを大学入学前と入学後で分けてみたよ。

 

Q:上のグラフの曲線は「大学入学前」から低いけれど、下は入学後から下がるね。

 

:簡単に言うと、入学前からやる気曲線が低い人は、いつ退学してもおかしくない人だ。いま「全入時代」と言われているでしょ。えり好みさえしなければどこかの大学に入れる。子どもの数はどんどん減っているのに、大学の数は増えているからね。その結果、大学進学は半ば「義務化」してしまって、勉強が苦手、まともに勉強したこともないという高校生も大学進学を選んでしまう。そんな人にとっては、小さなつまずきが「致命傷」になることがあるの。

 

Q:小さなつまずきが致命傷......。なんか怖い......。

 

:まず勉強のつまずき。もともと大学での学習は、高校までの勉強とは全然違う。高校での勉強は、先生に言われて通り勉強して、片っ端から暗記していればある程度点が取れるはずだ。大学は違う。何が問題なのか自分で考え、調べ、いろんな人と議論もして答えを導き出す。しかも答えはひとつじゃないかもしれない。そういう学び方が求められるところだよ。それから人間関係のつまずきもある。友だちができないとか、居場所がないとかで、退学を選ぶ人もいる。いずれにしても、それほど強い思い入れのある大学ではないから、手を離してしまうようだ。

 

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(2015年3月 9日 12:30)
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