AO入試 6人に1人は退学!? ~「大学の実力2015」から(5)

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Q(受験生パンダ):そういえば、AO入試で入った学生の退学率が高いって読売新聞に書いてあったけれど、本当?

 

A(大学レンジャー):本当だよ。それも「大学の実力」調査でわかったことなんだ。

 2014年の調査でみると退学率の平均は8%。つまり100人入学したら、卒業までの4年間で8人が大学を中退してしまったということだね。私立大学の退学率が9%で、公立の4%、国立の3%よりも高かった。

 その退学率を入試方法別に分析してみたら、AO入試で入った学生の退学率が16%でトップ、つまり6人に1人が退学していたんだよ。

 

国公私立別の退学率

全体  国立  公立  私立 
退学率 8%  3%  4%  9% 

 

主な入試方法別退学率

一般(センター入試含む) 

AO  指定校推薦 

付属・系列校からの推薦 

退学率  6%  16%  9%  7% 

 

Q:ところで、AO入試って何?早く合格が決まる入試っていうこと以外、よく知らないの。

 

:もともとはアメリカで始まった選抜方法なんだ。アドミッション・オフィスという事務所の専門スタッフたちが取り仕切っている。高校での成績や部活、ボランティア活動などの書類を提出させ、テーマを決めた論文を書かせ、面接もする。つまり、入学希望者がどんな人なのかをいろんな観点から見る手間のかかる選抜だ。複数いる専門スタッフが話し合い、総合的に判定する。大学にとっては「どんな学生がほしいか」をアピールできる機会になるし、入学希望者にとっても「なぜこの大学なのか」「ここで何を学んでいくか」をしっかり考える機会になるから、アメリカではとても重要視されているんだ。

 

Q:それなのに日本では退学率が高いなんて、おかしいね。

 

:もちろん、アメリカ並みの選抜をしている大学はあるよ。大学の授業を受けさせて、受験生同士で議論させて、論文を書かせ、その大学での学びに耐えられるかどうかをチェックしたりね。その一方で、書類を出したらすぐに合格を出してしまう大学もあるんだ。「ALL OK」の「AO」なんて言われることもあるね。

 AOは8月1日以降に始まるけれど、秋には決まって入学まで遊んでいたら、まず勉強する気がなくなるね。

 前回のやる気グラフ覚えている?入学前から下がっている人。あんな感じだよ。それに対して、一般入試を受けている人は、ぎりぎりまで勉強しているから、新学期が始まるとまず、やる気で差がつくよね。そこでやる気起こしのための教育に力を入れる大学もあるんだ。でもそれすらない大学だと......。

 そんなことも考えて、入試方法を選ぶといいよ。

 

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(2015年3月27日 14:00)
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