第23回(前回 )読売NIEセミナー「新聞は教材の宝庫」

教科書を並べて基調講演を行った松尾謙一郎さん(左)

 先生方が授業で新聞を使う具体策について学ぶセミナーを、読売新聞東京本社はほぼ毎年1回、開催してきました。

 

 2015年2月には、第23回読売NIEセミナー「教科書と新聞」を開催、秋田、岩手、宮城、福島、愛媛、大分、鹿児島など全国各地の小中高校の先生方ら約90人が集まり、授業で新聞をどのように使うかといったノウハウを学びました。

 

 まず、教科書協会事務局長の松尾謙一郎さんが基調講演で、4年間かけて作る教科書制作の舞台裏を紹介、「新聞は教材の宝庫」と話し、常日頃から新聞を読んで情報源にしている経過も明らかにしました。

 

 続いて、小中高校の先生方3人が、各校で教科書単元に基づいて新聞を活用した授業例を報告しました。

 

 学校全体で新聞活用(NIE)に取り組んでいる東京都北区立東十条小学校の山野辺愛子教諭は、毎週水曜日朝、授業が始まる前の15分間を「新聞タイム」と名づけて、全児童が継続して新聞に親しみ、読む時間にあてている仕組みを紹介。5年生は国語の単元「新聞記事を読み比べよう」で、新聞写真や記事を読み比べ、その経験をはがき新聞作りに生かした経緯などを説明しました。

 

 茨城県つくば市立谷田部東中学校の工藤一二三教諭(社会科)は、地理の授業で教科書に物足りなさを感じた時、補助教材として新聞を活用したほか、歴史の「近代の日本」で文明開化を学ぶ際、読売新聞の記者を招いて「読売新聞創刊号」について学んだ発展授業を紹介しました。

 

 埼玉県立川越女子高校の佐藤弥生教諭(国語科)は、生徒が新聞活用を通じて、情報を取捨選択、吟味する力である「メディアリテラシー」を身につけることを念頭に置いてNIEを実践。単元「言語活動 論理的文章を読んで意見文を書く」で、生徒が着目した新聞記事について要約と意見を書き、数人のグループ内で意見交換して理解を深め、大学入試で出る小論文の対策にしている経過を報告しました。

 

 参加者は最後に5~6人程度のグループに分かれ、読売新聞の鹿野川喜代美NIE企画デザイナーの指導で新聞5紙の読み比べを体験。当日の各紙朝刊1面に掲載された川崎市の中学1年生殺人事件を読み比べた先生方の発表もあり、熱心な発言が飛び交いました。

 

鹿野川・NIE企画デザイナーの指導で新聞の読み比べを行う参加者 会場に展示された新聞活用の実例を見る参加者
(2015年3月12日 10:00)
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