合説のトリセツ~「TOP企業 業界研究&インターンシップLIVE」リポート

人事担当者に直接質問できるのは合同企業説明会ならでは

 3年生の就活もいよいよ本格化。サマーインターンの募集も始まり、自己分析に業界研究と、忙しい日々が続いているようです。まだ1年生の私ですが、そんな先輩たちの姿を少しでも参考にしようと、合同企業説明会に足を運んでみました。(法政大学・市川拓樹)

 

人事と直接触れ合える

 参加したのは、「TOP企業 業界研究&インターンシップLIVE」(ブンナビ)です。6月19日に東京都立産業貿易センター浜松町館で開催されたイベントには、各業界のトップ企業20社が参加。講演と、各企業のブースに分かれてのプレゼンの2形式で説明を行いました。就活生が直接企業の人事担当者と触れ合えるのもブース形式ならでは、とのことで、説明が終わると、就活生たちから次々に質問の声が上がっていました。

 IT業界の説明では、「文系の学生も大歓迎。IT関連の知識がなくても大丈夫」という点で、私自身、選択肢がぐっと広がった気がしました。他にも、「国内にとどまらず世界中のファンとより深く、長くつながることを目指す」という戦略を語る企業や、「SDGsを意識して、廃棄される素材を利用している」とアピールする流通業界の企業など、それぞれの企業の強みや、未来に向けての取り組みを知ることができました。

 会場を訪れた先輩就活生の表情は真剣そのもの。熱心にメモを取る姿が印象的でした。質疑応答では時間が足りず、講演後も講師に質問をぶつける姿が見られました。ある就活生は、「今まで知らなかった業界の仕事や、経営戦略を知ることができてよかった」と話してくれました。自分が意識していなかった業界の魅力に気付けるのも、合同説明会形式ならではなのだと思いました。

 

 

オンラインではわからない企業の雰囲気

 

 各社とも、夏のインターンシップを通じて業界理解を深めてもらいたい、ということが狙いのようです。マスコミ業界のブースでは、「オンラインイベントではわからない、企業のリアルな雰囲気や、他の就活生の様子や質問内容からも刺激を受けられる」というリアルイベントの利点を話していました。企業としても、「直接反応が見られるため、柔軟な対応ができる」のだそうです。企業ブースの雰囲気や、手渡されるパンフレットで感じる会社の魅力もリアルイベントならでは、でした。

 説明会に先立って、現役の新聞記者による基調講演も行われました。新聞をパラパラめくりながら読むことによって、自分の興味のないニュースが知らず知らずのうちに理解でき、「世界が広がる」ということが印象的でした。自分の意識していなかった業界・企業に「偶然出会える」リアル形式のイベントの利点に通じるものがあると感じます。まだ1年生の私にとっては、就活はまだまだ先の話ですが、先輩たちの姿を見て大きな刺激を受けました。日々のニュースにアンテナを高くし、大学生活で多くのことを吸収しながら、就活に備えていこうと思います。

  

(2022年6月27日 11:30)
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