早大×読売プロジェクトスタート 日本の貧困テーマに

オリエンテーションに臨む学生たち

 早稲田大学は在学生が企業と組んでさまざまな課題の解決に取り組む「プロフェッショナルズ・ワークショップ2019」をスタートさせた。読売新聞東京本社が協力企業として初参加し、面接で選ばれた学生10人が7月6日、同大で開かれたオリエンテーションに臨んだ。

 

 読売新聞と取り組むテーマは「日本の『貧困』を解決せよ! ~現場を取材し、考え、提言する~」。

 

 貧困というと飢餓や栄養失調など途上国の問題であり、先進国には縁遠いと捉えられがちだが、日本でも貧困に苦しむ人たちはいる。標準的な暮らしが営めない「相対的貧困」という状態だ。学生たちは今後、支援団体や行政機関を取材し、日本における貧困の現状を分析。この問題の解消に向けた提言をまとめ、9月下旬に最終報告をする予定だ。

 

 このワークショップは同大の学部・大学院横断の課外学習プロジェクトで、2007年度に始まった。今年度は読売新聞社を含め7社が参加している。オリエンテーションでは、各学生が貧困に関する問題意識を発表するとともに、読売新聞の記者2人から情報収集の仕方などを学んだ。

(2019年7月18日 11:00)
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