【動画】隠岐・白石医師からのメッセージ 早期医療体験 報告交流フォーラムに向けて

白石吉彦・隠岐島前病院院長

 島根県・島根半島の沖合約50km、3島からなる隠岐・島前(どうぜん)。約5700人が住む島前の医療を担うのは、隠岐島前病院と3つの診療所です。

 島前病院が目指すのは、診療科の枠を超え、あらゆる患者を受け入れる「スーパー診療所」。総合診療医として活躍する常勤医7人が支えています。

 10月13日の早期医療体験 報告交流フォーラムには、22年にわたり島民の命と向き合ってきた白石吉彦院長(52)が登壇します。白石院長を取材してきました。

 

>>10/13 医師を目指す高校生注目!早期医療体験 報告交流フォーラム

 

●動画を見る(3分15秒)

 

 西ノ島、中ノ島、知夫里島の3島からなるのが島前。その西ノ島にある島前病院で、9月2日、白石院長は外科外来を担当していた。

 膝や腰を痛めた漁師らが次々と訪れ、白石院長はエコーを使い、一人ひとりを丁寧に診る。「患者さんが来たら、とにかく診る。腹部、心臓、足から頭まで、すべてを診るんです」

 急患もいて、手を休めるひまはない。昼前には、草刈り中にハチに襲われた男性が運ばれてきた。「以前にも刺されているが大丈夫か」

 不安がる男性を診て、「刺されてから15分が過ぎて、アナフィラキシーショックは起きていない。心配しないでいい」と白石院長。治療を受けて痛みがなくなった男性は、「先生がいるから安心して暮らせる」と、笑顔で病院を後にした。

 若い医師の教育は大切だと白石院長は語る。

 「総合診療をやりたいという医師たちが県外から集まり、うちの病院で3年、4年と腕を磨く。経験を積んだら卒業して、他の病院で地域医療の担い手になる。総合診療の種をまき、花を咲かせるのも僕の仕事です」

隠岐島前病院

 内科、外科、小児科など8診療科があり、病床は44床。白石院長を含め常勤の総合診療医7人が外来、入院患者、往診、急患処置のすべてを行っている。地域全体で医療情報が途切れないよう電子カルテのネットワークを構築、緊急時には応急処置を施したうえで島根県内の高度医療機関にヘリコプターで救急搬送する。2018年度の外来患者は延べ2万8572人、入院患者は同1万3912人。スタッフは常勤医のほか、看護師30人、薬剤師1人、理学・作業療法士6人、事務担当12人。医師をサポートする医療秘書も4人いる。

(2019年9月10日 18:03)
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