弁護士を志望する兄は、私法試験合格を目指し、睡眠不足に耐えながら勉学にいそしんでいる。

正解は...2.私法

「司法」が正しい書き表し方。法律に基づいて、民事・刑事の裁判を行い国家を統治する作用の一つで、「司法試験」は、裁判官・検察官・弁護士などの資格を与えるか否かを判定する試験のこと。「私法」は、民法や商法など、個人間の権利や義務についての法律のこと。

これまで僕たちが負け続けてきたチームに大勝したことで、胸が（　）思いだ。

正解は...3.すく

心につかえていた思いが解消して気持ちがさわやかになることを「胸がすく」という。負け続けていたチームに勝つことができたのだから、これが適切である。「胸が高鳴る」は、緊張や期待などによって動悸が激しくなること。「胸が騒ぐ」は、悪い事が起こりそうな気がして心配すること。

【サッカーチームのミーティングで、マネージャーとして提案して】

冬期の身体のケアについて、トレーナーを招いて（　）と思いますが。

正解は...2.助言していただこう

「呼んで」ではなく「招いて」と言っているのだから、トレーナーは敬意の対象であるとみなせる。そこで、恩恵を受ける意味を表す「助言していただこう」が適切である。「助言してもらいたい」は希望を表現しているが、「もらう」では敬意が表されていない。「ご助言なさってもらいたい」は、トレーナーが助言すること自体だけに尊敬表現を用いている点が不適切。

ふつうはなかなか（ア 見れない）仏像だが、今日は住職をしている甥に厨子を（イ 開かせて）、学生たちと見ることになっている。

正解は...3.イだけが適切

（ア）「見る」は上一段活用動詞であるから、可能表現は「見られ（ない）」が適切。「見れ（ない）」は、いわゆる「ら抜き言葉」。（イ）「開く」は五段活用動詞であるから、使役表現は「開かせ（て）」で適切。

【卑近】

正解は...2.通俗

「卑近」は、身近にあって分かりやすいこと。この語の場合、「卑」に「いやしい」という意味はないので、低級で下品であるという意味の「低俗」ではなく、「通俗」が類義語になる。「習俗」は、ある地域の習慣・風習だが、身近にある事柄を表す言葉ではない。「還俗」は、出家した人が俗人に戻ること。