店員は、客からの質問に的確に答えるために、商品について（　）している必要がある。

正解は...3.熟知

店員には商品についての十分な知識が必要であるということで、物事を詳しく知っているという意味を表す、3「熟知」が適切。1「告知」は、相手に伝えなければならないことをきちんと知らせることで、「開始時間の変更を告知する」などと使う。2「周知」は、多くの人に知れ渡っていることを表す言葉。

ア　検察側は、目撃者の証言が具体的かつ詳細で、現場の状況とも符（　）していると述べている。

イ　（　）砲を合図に、千人余りの市民ランナーが一斉に走りだした。

正解は...3.ア＝合、イ＝号

アは「合」を用いた「符合」で、話が事実とぴったりと一致することをいう。イは「号」を用いた「号砲」で、レースなどで合図のために撃つ銃砲のこと。

係の者に車を（呼ばさせて）いますから、しばらくお待ちください。

正解は...2.不適切

使役の助動詞「せる」「させる」を動詞に付けるときは、それぞれの未然形に、

・五段活用動詞／サ行変格活用動詞 ......せる

・上一段活用動詞／下一段活用動詞／カ行変格活用動詞 ......させる

を接続させる。いわゆる「さ入れ言葉」とは、五段活用動詞とサ行変格活用動詞に「させる」を付けてしまった言い方のことである。「呼ぶ」は五段活用動詞であり、使役表現は未然形「呼ば」に「せる」を付けるので、「呼ばせ（て）」が適切。問題文の「呼ばさせ（て）」は、さ入れ言葉。

【貧賤】

正解は...2.富貴

「貧賤（ひんせん）」は、貧乏で身分が低い様子。「富貴（ふうき）」が、財産も地位もある様子をいい、対義語となる。「富豪」は、金持ち、資産家のこと。「巨富」は、莫大な財産。「富力」は、国家の経済力や個人の財力のこと。

【時計の修理を依頼しに来た客に、時計店の店主が】

細かな調整にかなり時間がかかりますので、一週間ほど（　）。

正解は...1.預からせてくださいませんか

客の時計を預かることの可否を問うているのだから、相手の了解を得る「預からせて」、また、許可を求める尊敬表現「～くださいませんか」を用いた1が適切。2は「～てもらって」、3は「～てくれない」に客に対する敬意が表されていない。4の「預からさせて」は、正しくは「預から せて」で、さ入れ言葉。