【出口が分かりにくそうにしている視覚障害のある人に】

よろしければ、私が出口まで（　　）。

正解は...2.ご案内いたしましょうか

このような場合は、相手の意向を尋ねる必要があるので、「ご案内いたします」のようにこちらから決めつける言い方は不適切。「ご案内いたしましょうか」が、「ご～いたす」の謙譲表現を用いて尋ねているので適切。「ご案内してあげましょうか」は、「してあげる」が相手に対して恩着せがましく不適切。「ご案内して差し上げましょうか」は、「ご案内してあげましょうか」と同じく「～て差し上げる」を用いている点と、さらに尊敬の助動詞「られる」を付けているのが不適切。「られる」が可能の意味だとしても、「よろしければ」という言い方と合わない。

正解は...3.必至

「必定」は、確実にそうなると決まっていること。「必至」が、そうなるのが避けられないことであり、類義語である。「必死」は、必ず死ぬこと。また、命がけで全力を尽くして事に当たるさま。「必須」は、なくてはならないこと。「必用」は、必ず用いらなければいけないこと。

これはとても壊れやすい楽器なので、子どもにはいじらさせないでください。

正解は...2.不適切

使役の助動詞「せる」「させる」を動詞に付けるときは、それぞれの未然形に、

・五段活用動詞／サ行変格活用動詞......せる

・上一段活用動詞／下一段活用動詞／カ行変格活用動詞......させる

を接続させる。いわゆる「さ入れ言葉」とは、五段活用動詞とサ行変格活用動詞に「させる」を付けてしまった言い方のことである。「いじる」は、五段活用動詞であり、使役の助動詞は「せる」を付けるので、「いじらせない）」となる。問題文の「いじらさせ（ない）」は、さ入れ言葉。

ア. インターネット上で頻発するウイルス被害には、（　）快犯が引き起こしたものも多い。

イ. 罪を犯した少年への説（　）をしっかり行うことで、再犯が防げないものだろうか。

正解は...4.ア＝愉、イ＝諭

アは、実益を得るというより面白がって犯罪を犯す者を「愉快犯」といい、「愉」が適切。イは、言って聞かせることの意味で、「諭」を用いた「説諭」が適切。

雨中で展開された、両サッカーチームの死力を尽くしての戦いは、実に（　）なものであった。

正解は...1.壮絶

「壮絶」は、このうえなく勇ましく激しいさまをいい、これが適切。「壮快」は、元気にあふれて気分が良いこと。「壮観」は、眺めや景色が雄大なさまをいう。