【放縦】

正解は...2.堅実

「放縦」は、「ほうじゅう」または「ほうしょう」で、規律もなく勝手気ままに振る舞うこと。生活態度として、規律正しく確実な生き方をする意味の「堅実」が対義語と言える。「強堅」は、強くて、容易には壊されることのない様子。「実直」は、誠実で正直なさま。「放縦」には「嘘つき・裏切り」のような意味はないので、その対義語としては、ずれている。「直情」は、偽ったり抑えたりしないありのままの感情。

弟に言って、腰の悪い母が（ア もたれかかれられる）椅子を（イ 持ってきさせよう）。

正解は...4.ア・イとも不適切

（ア）の「もたれかかる」は五段動詞であるから、可能動詞「もたれかかれる」が正しい。「もたれかかれられる」は、可能動詞にさらに「られる」を接続させた形で不適切。（イ）の「持ってくる」の「くる」は、カ変動詞であるから、使役形は「持ってこさせ（よう）」が正しい。「持ってきさせ（よう）」は、連用形「持ってき」に「させる」を接続させた形で不適切。

どんな事情があっても、人の弱みに（　）ようなことをするのは卑怯だ。

正解は...1.つけ込む

「人の弱み」に付いて慣用表現となるのは、「つけ込む」で、相手の弱点や苦境を利用して自分が有利になるようにすることをいう。「あて込む」は、よい結果 を当てにして行動すること。「かき込む」は、食事などを慌てて食べたり、手もとに何かをかき集めたりすること。

【「拝啓」で始まる手紙の結びに】

今後とも、一層のご愛顧のほどお願い申し上げます。（　）

正解は...3.敬具

改まった手紙で用いられる書き出しの言葉を「頭語」、結びの言葉を「結語」という。「拝啓」は頭語の一つで、これに対応する結語は、「敬具」である。「草々」は、「前略」や「冠省」で始めた場合の結語。「略儀」は、挨拶に行くべきところを手紙で済ませる場合などに、「略儀ながら書簡にて」などとして用いる言葉。

昨夜、家の近くの国道で、トラックが対抗車に衝突する事故があった。

正解は...2.対抗車

「タイコウ車」は、道路で走行する向きが反対の車のことで、「対向車」が正しい書き表し方。「対抗」は、たがいに勝とうと争い競うこと。