中学ビブリオバトル東京大会で優勝、神奈川の菅野陽平さん...京都での全国大会へ
全国中学ビブリオバトル東京大会で優勝した菅野陽平さん(1日、東京都千代田区で)
中学生がお薦めの本を発表し、聴衆の投票で最も読みたくなった本を決める「全国中学ビブリオバトル東京大会」(活字文化推進会議主催)が12月1日、東京都千代田区で開かれ、5話からなる短編集「きこえる」(道尾秀介著、講談社)を紹介した神奈川県立相模原中等教育学校2年、菅野陽平さん(14)が優勝した。菅野さんは、来年3月9日に京都市で開催される全国大会への出場権を獲得した。
チャンプ本、道尾秀介著「きこえる」
菅野さんは、QRコードを読み取って音声を再生する仕掛けのある「きこえる」について、「活字を読むだけでは解決しないミステリー。音声を聞くことで、物語が完結する。真相はQRコードの中にある。本はこんなこともできるんだと感動した」と魅力を訴えた。全国大会に向けて、「東京大会に出たみんなの思いを背負って、関東代表として臨みたい」と意気込みを語った。
東京大会には、首都圏などから20人が出場。「一九八四」(ジョージ・オーウェル著、星海社)を紹介して準優勝した千葉県立東葛飾中2年の井上一さんも、全国大会に駒を進めた。
(2024年12月 4日 13:30)