個人の成長を企業の成長につなげる ~ 秋インターンへ準備始まる

 就活の早期化・長期化が指摘される中、まだ2年生の私も、1年生のころから学校で行われる様々な説明会に参加してきました。サークル活動でも重要な役割を任せられることが増え、就活に関する意識が少し薄れていた夏休みの週末、様々な企業に出会えるイベントがあると聞き、参加してみました。

(大妻女子大学・上野彩賀、写真は法政大学・山内美桜撮影)

 

少人数で直接話せる

 

 足を運んだのは、9月14日、東京・浜松町で開催された「TOP企業 業界・しごと研究&インターンシップLIVE〈AUTUMN〉」です。人気企業8社の講演のほか、26社と4つの自治体の担当者による、ブース説明が行われました。

 

 

 印象に残ったのは、ある企業の人事担当者が会社の文化として話していた「商売意識、改善変更、実力主義」という言葉です。個人の成長が企業の成長につながる、という点をとても魅力的に感じました。

 

 ある小売業界の企業の説明では、「AIカメラを使って来店客の行動を分析する」という手法に驚きました。この企業では、「顧客の中心は60代」と認識していたそうですが、実際には、「20代・30代が多い」という結果が出たそうです。この分析を基にレイアウトを変更した結果、顧客のニーズに合ったサービス提供につながり、売り上げや顧客満足度の向上につながった、という話を聞いて、データの重要性を実感しました。自分の感覚や経験だけでなく、客観的なデータの活用も、これからの企業に求められているようです。

 

「企業との相性」考える

 

 今回、私が話を聞いた企業の多くは、自主性を重んじ、個人を大切にすることを強調していました。「上司を役職で呼ばない」「ニックネームを使う」などの工夫で、社員同士の垣根を無くし、フラットなコミュニケーションを図ろうという姿勢が見られました。少子化による労働人口の減少が指摘される中、上下関係にとらわれず意見交換を活発にする努力が必要です。これから社会に出て行く私たち大学生にとっても、個人が尊重され、働く人々が自分らしくいられる職場は、働きやすさに大きく関係してくるだろうと思いました。

 

 

 説明会をきっかけに、「物事を広い視野で捉え、戦略的に問題解決に取り組む企業で働きたい」と考えるようになりました。AI技術や、データサイエンスにも興味を持ち、積極的に情報収集していこうと思います。就活の本番はまだ先ですが、2年生の今から、企業を見極め、自分自身が成長できる環境を選べるようにしていきたいと感じました。

 

(2024年10月 4日 07:00)
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