就活は情報戦!インターンシップセミナーリポート

多くの学生が訪れた「TOP企業業界研究&インターンシップセミナー」

 

 新年度がスタートして2週間、履修登録などもひと段落し、対面授業による通学の日々が始まりました。3年生になる私にとっては入学以来初めてとなる「大学生の日常」です。3年生と言えば、「就活」もスタート。業界研究、自己分析、インターンシップなどやるべきことが山積みです。まずは、就活イベントに足を運んでみました。(千葉商科大学・小倉実咲)

 

求められる課題解決の力

 

 参加したのは、4月9日に東京・港区の東京ポートシティ竹芝で行われた、「TOP企業業界研究&インターンシップセミナー」(ブンナビ)。文字通り、各業界の「TOP企業」が集まり、企業の説明や業界研究に関する知識を深めることができます。開場前からスーツ姿の大学生たちが集まり始め、早くも「本番モード」を感じます。20分前に到着した私も、参加者の男子学生に話しかけられ、興味のある業界や就活の不安など、さっそく情報交換しました。

 私が参加した午前の部では、企業4社による講演が行われました。

 「決まった物を売るのではなく、どんな課題をどう解決するのかが重要」。大手総合印刷会社の人事担当者の言葉が特に印象に残りました。印刷という業種の枠にとらわれず、様々な製品を開発し、顧客企業の課題を解決する、という自社の事業を話してくれました。ほかにも、「選択と集中」を掲げ、少数精鋭のスタイルを特徴とする銀行や、顧客企業の課題解決をサポートするIT企業など、一口に「金融」「IT」といっても、それぞれの業務内容や強みは大きく異なることを実感します。最後に講演した広告会社の担当者は「クライアントの課題をコミュニケーションで解決する会社」と話し、自社の新規事業創出プログラムなどを説明してくれました。会場を埋めた大学生たちも、熱心にメモを取りながら聴き入ります。

 それぞれの企業の担当者が共通して訴えていたのは「課題解決能力」の重要性。私自身、これまでの2年間で様々な活動に打ち込み、課題解決に取り組んできたつもりですが、社会人は日々そういった能力が求められるのだと痛感しました。

 

情報のインプットを変える

 

 「コロナ禍の就活」にも、少し変化が出てきているようです。各企業はオンラインでのインターンシップに加え、対面でのインターンシップも積極的に行っていくことをアピールしていました。「withコロナからafterコロナの移行に合わせてリモートと対面を最適化させ、ニューノーマルな働き方を目指す」と話していたのは、IT企業の担当者です。活動の制限が緩和される中で、企業による働き方も様々。テレワークなのか、対面なのか。自分に合った働き方を模索していくことも必要なのかもしれません。

 イベントの冒頭には現役の新聞記者の方が「就活は情報戦」と題して基調講演を行い、「情報の取捨選択」の重要性を訴えていました。コロナ禍で人との接触が減り、オンライン授業の日々を過ごしていた私たち3年生にとって、たくさんの情報を吸収し、就活に活かしていくためには避けて通れない問題です。エントリーシートや面接などの自己PRを磨いていくためにも、日々質の高い情報に触れることが重要だと感じます。まだまだオンラインの就活イベントも多いようですが、実際に同世代の声に触れて、就活の雰囲気をつかめたのも対面ならでは。納得のいく就活にできるよう、新聞などの信頼できるメディアも活用しながら、積極的に情報を集めていこうと思いました。

  

(2022年4月19日 12:18)
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