夏のインターンシップを前に、毎週のように就活イベントが開催されています。就活に向けて本格的な活動を始めた3年生も多いと思います。まだ2年生の私ですが、そんな先輩たちの活動を参考にしようと、様々な業種の企業が集まる「合同説明会」を取材しました。
(慶応義塾大学・渋谷真由、写真も)
「顧客のニーズ」感じ取る
訪れたのは、6月17日に東京・浜松町で開かれた「TOP企業 業界・しごと研究&インターンシップLIVE〈夏インターン編〉」です。
参加企業は出版、商社、建設、航空業界など、様々な業種の企業の人事担当者が、それぞれにブースを設けて、時間を合わせて各業界の特徴や、自社の業務内容について説明します。イベントが始まったのは正午ちょうど。真夏を思わせるような暑さにもかかわらず、リクルートスーツ姿の就活生たちで、会場はにぎわいを見せていました。
ある商社の人事担当者は、「顧客のニーズに応えて、会社全体の在り方やビジネスの展開を変えていく」と説明しました。社会の変化に伴って変わる顧客の需要を掴み、既存の組織にこだわることなく、企業も変化し続ける----。大企業が発展していくための対応力や柔軟性の原点は、「顧客のニーズ」にあったのだと、感じることが出来ました。私も新しい環境に適応できる「柔軟性」を身に付ける為に、大学生活を通じて様々な挑戦や経験を続けていきたいと思いました。
ある出版社の人事担当者は、「女性社員」にフォーカスしたキャリア支援について説明していました。テーマは女性社員の割合や、子育てとキャリアの両立です。政府が「2030年までに女性管理職30%」を掲げたニュースを耳にしたこともあり、社を挙げて改革に取り組んでいる点が印象的でした。福利厚生などにとどまらない、「女性の働き方」にフォーカスした説明に、ブースを訪れた多くの女子学生たちが熱心に聞き入る姿が見られました。
各社の人事担当者たちは、会社概要や事業内容、組織構造についての丁寧に説明します。少しでも情報を得ようと常にペンを走らせてメモを取る、懸命な就活生たちの姿が印象的でした。会場の雰囲気や、一つ上の先輩たちの必死な様子に、ただただ圧倒されてしまいました。
一年後の就活に向けて、自分がこれから何をしていけばいいのか。イベントに先立つ基調講演で、読売新聞の石橋大祐記者は、情報を選択する「目ヂカラ」の必要性を訴えていました。「就活は情報戦」という言葉をよく耳にします。ふだんから様々な情報に触れることによって自然と身につく視野の拡大や、情報処理能力の向上----。情報を選び取る目を磨けば、自己分析や将来ビジョンが変わり、企業選択も大きく変わるのではないかと感じました。
私たち2年生の就活は一年後ですが、今から出来る準備は充分にあると感じました。ふだんから幅広い情報に接し、多角的な目線を養うことで、自分にとって有益な情報を取捨選択できる人になりたいと、強く思いました。