※この記事は、一般社団法人 日本クレジット協会の協力で作成しています。
大学入学以来、初めて迎えた行動制限の無い夏休み。就職活動に忙しい3年生の私ですが、思い切って8月中旬から約3週間のイギリス短期留学にチャレンジしました。初めての町、言葉の壁、そして毎日の買い物――。様々な不安を抱える留学生活を快適に過ごすために、細々としたお金のことはあまり考えたくないもの。今回は、キャッシュレスで過ごした快適な留学生活をリポートします。(日本大学・田村杏菜、写真も)
ケンブリッジでサマープログラムに参加
私が参加したのは、ケンブリッジ大学のサマープログラム。午前中は英語とプレゼンテーション、ヨーロッパ建築の授業を受け、午後はケンブリッジの町を巡るフィールドワークという忙しい毎日です。授業で取り上げられた建築物を、その日のうちに見る事ができるのは、留学に来たからこそ。「忙しくても、やはり来て良かった」と思いました。
私が滞在したのは、ケンブリッジ大学を構成する31の「カレッジ」の一つ、「ペンブルックカレッジ」です。1日7時間の授業が15日間続く密度の濃いプログラムは、ついていくだけでも精いっぱい。それでも、放課後の散策を楽しみに頑張りました。
午後5時、授業終了のベルが鳴ると、小さなお財布だけをポケットに入れて街へ出ます。サマータイム真只中のイギリスの日没は午後9時過ぎ。夕方でも昼のように明るく、平日でも多くの人がティータイムや食事を楽しんでいます。8月とはいえ、この時期のケンブリッジは夏休み中の社会人や、私のようにサマープログラムでやってきた留学生で特に活気があるそうです。気持ちの良い風に乗って聞こえてくる路上のギター演奏に、授業が終わった解放感から、足取りも軽くなります。
同じプログラムに参加する韓国の友人と2人で訪れたのは、地元・ケンブリッジの学生が一押しするイタリアンレストラン「Aromi」。ピッツェリア(イタリア料理店)とパンや焼き菓子を楽しめるカフェに分かれており、店内で食事を楽しめるほか、テイクアウトやデリバリーにも対応しています。
焼き立てのピザを楽しみたいので、もちろん店内での食事を選択。大きなマルゲリータピザはモチモチで、程よいトマトの酸味に食が進みます。あっという間に食べ終わり、勘定書(bill)を貰ってレジへ。イギリスのレストランは、サービスに対して、合計料金の10~15%をチップ支払うのが常識とのこと。勘定書を見ると、「service charge」という項目があります。この場合は、チップがお会計に含まれているので、まとめて支払うことになります。「チップ」まで料金に含まれている、というのも不思議な感覚ですが、カード決済を選択。ちなみに、勘定書に記載がない場合は、カードリーダーにチップの金額を入力して支払うことができるようです。
見知らぬ外国の街で、使い慣れない現地通貨をたくさん持ち歩くのも不安です。小銭の持ち合わせがない時も、クレカがあればとりあえず安心。ピザ1枚とレモネード2本で支払金額は、約17ポンド(約3000円、2人分)。美味しい食事でリフレッシュすることができました。このお店には、寮で出会ったケンブリッジ大に通う日本人学生も誘って再訪しました。短い間ではありましたが、勉強に打ち込む大学生同士、刺激し合いながらおいしい食事を共にして、楽しい時間を過ごすことができました。
ランドリーも専用アプリでキャッシュレス
食後のデザートはケンブリッジで一番人気のジェラート店「Jack's Gelato」です。定番の味から、キャロットケーキ味、ジンやラム酒を使った大人向けのフレーバーまで幅広く取り揃えてあります。日替わりメニューも楽しみの一つで、毎日通いたくなってしまいます。人気店とあって、いつも長い列ができていますが、店の前にあるQRコードから注文し、その場でクレカ決済すれば、列に並ばずに購入できます。 マンゴー味のジェラートで気分も爽やか。ほのかに明るいケンブリッジの夜の街並みを楽しみながら、寮へと戻りました。
ようやく暗くなってきましたが、もう一つやらなければならないことが残っています。いつの間にか溜まってしまった洗濯物を洗うため、寮のランドリーへ。支払いは、専用のアプリを使ったクレカ決済。大学内にもクレカ決済が広く普及していて、大学主催の課外活動やツアー参加料の支払いなどにも、クレカが大活躍でした。
見慣れないイギリスの硬貨は、私の目からはどれも同じに見えてしまいます。最初のうちはレジの前であたふたしてしまう事もありましたが、クレカに慣れると、気楽にショッピングや食事を楽しむことができました。バス運賃の支払いにも使えるうえ、急な出費が多い留学生活の心強い味方になってくれました。
海外での勉強は、ただでさえストレスが溜まります。使い過ぎに注意すれば、細かい通貨の計算から解放されるクレカは強い味方。賢く使って、快適な留学生活を過ごすことができました。