戦争の隠された事実「こんなにも多いのか」作家・小林エリカさん、読書教養講座で語る...西南学院大

西南学院大での読書教養講座で語る作家の小林エリカさん

 作家・漫画家の小林エリカさんを講師に迎えた「読書教養講座」(西南学院大、活字文化推進会議主催、読売新聞社主管)が7月4日、福岡市の西南学院大で開かれ、約150人が聴講した。

 

 読売新聞社が進める21世紀活字文化プロジェクトの一環。小林さんは、太平洋戦争で兵器製造を強いられた少女たちの知られざる体験に迫る小説「女の子たち風船爆弾をつくる」などの著作がある。

 

 この日は「歴史の影を照らす」と題して講演。「女の子たち――」の執筆に際し、風船爆弾の製造に携わった女性を取材したことを明かした。女性は兵器とは知らされず作業に従事し、戦後も長く事実が隠されていたとして、「ないものにされていることがこんなにも多いのかと気づかされた」と語り、歴史の真実を直視する大切さに言及した。

 ※講座の模様は後日、動画配信されます。

「歴史の影を照らす」と題して講演した小林さん(右)

 

 ※この事業は、一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)の共通目的基金の助成を受けて実施されました。

(2025年7月 9日 14:30)
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