私たちの暮らしに欠かせない存在となったコンビニエンスストア。セブン-イレブン・ジャパンは、「近くて便利」なコンビニの工夫や商売の楽しさを伝える出前授業を行っています。東京都杉並区立杉並第七小学校では2月、5年生約60人が「コンビニ店員」になった気分で品ぞろえなどを考えました。
「みんなはどちらのお店で買い物をしたいですか?」
講師を務めた同社の社員はそう呼びかけると、スライドに二つの店を映し出しました。
A「ちょっと遠いけど、欲しい商品がある。あいさつの声があり、明るい」
B「近いけれど、店内が少し汚い。欲しい商品もあまり置いていない」
説明を聞いた児童からは「A!!」という声が一斉に響きました。
セブン-イレブンがキャッチフレーズに掲げる「近くて便利」の「近く」とは、「距離」だけではなく、「あのお店に行きたいな」と思ってもらえる「心の近さ」も表しているそうです。
地域で頼りにされる存在となるためには、「お客様の年代」や「時間帯」「天気」などを分析し、情報収集を欠かさないことが大切だと説明を受けました。
身近なコンビニの工夫を学んだ後は、「お店づくりの模擬体験」に挑戦です。4~5人のグループに分かれ、架空の街が描かれた地図から店舗の場所を選び、どんな商品が売れそうか、を考えます。
「海水浴場に近いお店だと、平日や雨の日しか人が来なくて困るんじゃない?」
「大学の前の店は学生がほとんどだし、夜は人がいなくて回転率が低いと思う」
児童は地図のイラストをヒントに、想像力をふくらませました。
公園前の店舗を選んだグループは、おにぎりやサンドイッチなど「遊びに来る家族連れが手軽に食べられるもの」を主力商品とすることに。休日には、ピクニックに使う雑貨も多めに並べることにしました。
授業を終えた女子児童は「夏になるとアイスの種類が増えることは知っていましたが、他の季節はどんな商品が多くなるのか注目したいです」と、品ぞろえに興味を持った様子。男子児童は「天気や時期だけでなく、人の立場や行動を予想することが大切だとわかりました。難しいけど面白い仕事だと思いました」と話していました。
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