\未来を創る仕事がここに/高校生・中学生向けキャリアプログラム
起業家やAI(人工知能)専門家、政策担当者らの話から多様な働き方を知ってもらおうと、経済産業省は8月7、8の両日、高校生・中学生を対象にした講演会「\未来を創る仕事がここに/高校生・中学生向けキャリアプログラム~スタートアップ、AI、政策立案」を開きました。各省庁が連携して実施した「こども霞が関見学デー」の一環で、両日とも親子を含む数十人が参加しました。
人を感動させるもの
2日目の第1部では、才能ある人材を発掘・育成する同省の「未踏IT人材発掘・育成事業」経験者4人が、AIとのつきあい方や起業経験を語りました。多摩美術大学の学生で、アプリケーション開発で起業したHazumi取締役の三橋優希さんは「最新モデルのAIを日常的に使うのがいいつきあい方だ。使った上で自分の思いをどう入れていくかをトレーニングしていくといい」とアドバイスしました。衣類に関するアプリケーション開発を行うスタートアップ企業メタクロシス代表取締役の新井康平さんは「ものづくりがしたくてエンジニアになった。アイデアと構想だけでもAIを使えばそれらしいものができるが、人を感動させるものが大切だ」と強調しました。
AIの正しさ、自分で判断を
第2部では、生成AIを開発するABEJA経営戦略グループの生田岳さんと、同省情報産業課係長の古賀有紀彦さんが中高生とやり取りしながら、生成AIに指示して動画やゲームを作りました。完成すると、会場から「おおー」と声が上がりました。生田さんは「今のAIは100%正しくない可能性がある。正しいのか間違っているのか、自分で判断する必要がある」と話しました。
英会話の練習にChat GPTを使っているという東京都の女子中学生は「AIに興味があるので面白かった」と満足した様子でした。友人に誘われて参加した千葉県の男子中学生は「AIを使って絵を調べようとしたら、別の絵が出てきたことがあった。入力の仕方を知ったので、やってみようと思う」と話しました。