慶大で読売記者の「現代史」リレー講義

 読売新聞東京本社は2021年度、第一線で活躍してきた記者たちを慶応義塾大学に派遣し、「冷戦後30年の現代史」をテーマにしたリレー講義を行う。講師を務める記者たちは政治、経済、国際、社会などの分野で豊富な取材経験を持つため、現場での体験談を交えたリアル感のある授業になりそうだ。慶大生なら誰でも受講できるため、マスコミや現代史に関心がある多くの学生の受講が期待されている。

 リレー講義は、慶大メディア・コミュニケーション研究所が設置する同社の寄付講座「現代ジャーナリズム総論」として実施される。4~7月の前期は、林田晃雄記者が「バブル崩壊と平成不況」と題し、1990年代以降の株価崩壊や金融危機、底なし沼のデフレ不況などを取り上げる。舟槻格致記者は「岐路に立つ改憲」とのタイトルで、日本の安全保障問題や進まない改憲論議について話すほか、時田英之記者は冷戦後の思想潮流の変遷、笹沢教一記者は新型コロナウィルスをはじめとする感染症との戦いの歴史を講義する。後期は社会保障や災害、国際政治などがテーマになる見通しだ。


 読売新聞東京本社では今年度、北海道大や東北大、神戸大、立教大、中央大、法政大、関西大などにも記者を派遣し、マスメディアや国際関係をはじめとした多彩なテーマで授業を行う予定だ。

(2021年4月 9日 15:20)
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