富山県高岡市は、新聞を活用した本格的なSDGs教材「読売SDGs新聞」を市内全公立小中学校(37校、児童生徒数計約1万1,300人)に配布することを決めました。同市では冬休みに「親子でSDGsを考えるきっかけにしてほしい」として、この取り組みに乗り出しました。
商社ホクセイプロダクツが協力
この取り組みは、高岡市に本社を置く商社ホクセイプロダクツ社が、読売新聞が制作した教材を高岡市教育委員会に寄贈する形で実現しました。12月14日には高岡市教育委員会で贈呈式が行われ、同社の冨田昇太郎社長が米谷和也・教育長に目録を手渡しました。
「SDGsは活性化につながる」
同社ではこれまで、県立高岡高校にSDGs関連書籍を寄贈したり、福井銀行を引受先とするSDGs私募債を発行して活動団体を後押ししたりして、SDGs活動に熱心に取り組んできました。冨田社長は「SDGs活動に取り組むことは経済の活性化につながり、持続可能な社会の実現につながる」と話しています。
SDGs教育で自治体支援
高岡市に寄贈された新聞教材は、SDGsが定める17の目標のうち、小学生にもわかりやすく「じぶんごと」から始められるテーマに絞って解説しています。タブロイド版4ページの新聞で、真ん中に切り込みを入れて折りたたむと8ページのブックレットになり、親子でSDGsの課題などについて学ぶことができるようになっています。
読売新聞は今後、SDGs教育で自治体の活動を積極的に支援する方針で、協力先の地元企業とともに新聞教材の提供事業を推し進めることにしています。
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