自費出版即売「ZINE」本の街にぎわう...ひじりばし博覧会2025 

 「本の街」として知られる東京・神保町の魅力を発信する「ひじりばし博覧会2025」(東京文化資源会議主催、読売新聞社など協賛)が5日、東京都千代田区の御茶ノ水ソラシティで開催され、若年層に人気の自費出版物「ZINE(ジン)」の展示即売会は大勢の来場者でにぎわった=写真=。

 

 ZINEの展示即売会には、大学生やデザイナー、会社員といった18のグループが出展し、自動販売機の写真集や現代文学の書評など、個性あふれるオリジナル作品の数々が会場に並んだ。千葉県から訪れた会社員、薄井千咲さん(27)は「ZINEは作者と読者の距離が近いところが良く、即売会によく通っている。思いを聞いているうちに、興味のないジャンルでも読んでみたくなる」と魅力を語っていた。

 

 この日は、漫画「孤独のグルメ」原作者の久住昌之さんらが、神保町の「食」の魅力をテーマに語り合うイベントも行われ、久住さんは、「神保町の知らない飲食店に入ってラーメンを注文して食べた"冒険"が孤独のグルメの原点となった」などと語った。

(2025年5月 6日 15:00)
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