全国高校ビブリオバトル、地方大会スタート...神奈川大会は原千優さんV
高校生らがオススメの一冊を発表し、観客が読みたくなった本を投票で決める書評ゲーム「第14回ビブリオバトル」(神奈川県高等学校文化連盟主催、読売新聞社後援)が7月19日、横浜市中区の県立神奈川近代文学館で開かれ、清泉女学院高1年の原千優さん(15)が優勝した。2027年2月に東京都港区の高輪ゲートウェイシティで開かれる「全国高校ビブリオバトル」(活字文化推進会議主催、JR東日本特別協力)に神奈川県代表として出場する。
長編小説「他人の顔」(安部公房著)を紹介
県内14校から20人が参加し、決勝には4人が進出した。持ち時間の5分間で原さんは、事故で顔にやけどを負った男が精巧な仮面を作って別人に成りすまし、妻と接する長編小説「他人の顔」(安部公房著)を紹介。「昭和に出た小説だが、自分の身の回りでも起きている。SNSでは顔や本名を明かさず、別の人格として振る舞うことができ、主人公の仮面は匿名のアカウントに近いのではないか」と訴えた。
純文学をよく読むという原さん。「人が場面によって異なる顔を使い分けているのは、今も昔も変わらない点に共感してもらえるのではないか」とこの小説を選んだとし、「会場の人に共感してもらえてうれしかった。同世代に本の良さが伝わるよう、友人の前で話すなど全国大会に向けて練習を積んでいきたい」と意気込んだ。
今年度も全都道府県で地方大会
第13回全国高校ビブリオバトルの予選を兼ねた地方大会は、2026年12月までに47都道府県で開催が予定されている。



