「AIが人の運命を握る時代に読むべき本」と前田百愛さん...全国中学ビブリオバトル準優勝
京都市の立命館大学衣笠キャンパスで3月9日に開かれた「第8回全国中学ビブリオバトル決勝大会」(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管)で、和歌山県代表の湯浅町立湯浅中3年、前田百愛(もあ)さん(15)が準優勝に輝いた。
ミステリー「有罪、とAIは告げた」の魅力、ゆったり口調で紹介
人間に代わってAI(人工知能)裁判官が裁くようになった近未来社会を描いたミステリー「有罪、とAIは告げた」(中山七里著、小学館)を紹介。「効率化のためにAIをどんどん活用すべきであるという風潮が強まっています。人の運命をAIが握るようになる時代が迫る中、読むべき本だと思います」と語りかけた。
有田郡大会、和歌山県大会、この日の準決勝を突破して、精鋭6人が競う決勝の大舞台にたどり着いた。決勝では、特別ゲストの三笠宮家の彬子(あきこ)さまが観覧される中、前田さんは終始ゆったりとした口調で魅力を紹介していった。
閉会式で賞状や盾のほか、彬子さまからは「赤と青のガウン オックスフォード留学記」(PHP研究所)など著書3冊セットを手渡された。前田さんは「客席の皆さんが真剣な顔つきをしていて、集中して発表を聞いてくれているのがわかりました」と振り返った。

表彰状を手にした前田さん
※この事業は、一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)の共通目的基金の助成を受けて実施されました。
