「男子高の描写に中学生の僕まで懐かしくなる」と佐藤快さん...全国中学ビブリオバトル・立命館大学賞

立命館大学賞を受け取る横手市立十文字中の佐藤快さん。右は仲谷善雄学長(3月9日、京都市で)

 京都市の立命館大学衣笠キャンパスで9日に開かれた「第8回全国中学ビブリオバトル決勝大会」(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管、立命館大学特別協力)で、秋田県代表の横手市立十文字中3年佐藤快さん(15)が取り上げた「死んだ山田と教室」(金子玲介著、講談社)が、立命館大学賞に選ばれた。

 

小説「死んだ山田と教室」物まねとジェスチャーまじえて紹介

 男子高校のスピーカーから、飲酒運転の車にひかれて死んだ同級生「山田」の声がきこえてくる――。そんな不思議な設定の2024年度のヒット小説を、佐藤さんは「男子高の描写が的確で、まだ中学生の僕まで懐かしい気持ちになる本」などと紹介した。

 

 物まねとジェスチャーも駆使して約300人の聴衆を楽しませながら、終盤は口調を一変させて「魂が震える、熱いラストが待ち受けている」と力説した。

 

 佐藤さんは閉会後、特別ゲストとして観覧された三笠宮家の彬子(あきこ)さまからプレゼントされた「赤と青のガウン オックスフォード留学記」(PHP研究所)など3冊の著書を手に、「初めて来た関西で最高の思い出ができた」と会心の笑顔を見せた。

発表する佐藤さん

 

 ※この事業は、一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)の共通目的基金の助成を受けて実施されました。

(2025年3月17日 15:55)
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