企業と学校の交流を図る「読売新聞教育ネットワーク」に参加する三菱東京UFJ銀行の出前授業が7月15日、東京都八王子市の都立南多摩中等教育学校で開かれた。
「金融経済・銀行の仕組みを学ぶ」をテーマに同社コーポレート・コミュニケーション部企画グループ調査役の乙村慶(おとむらけい)さんが講師を務め、同校4年生(高校1年生)19人がキャリア教育の一環として参加した。
乙村さんは「そもそもお金とは何か」から説き起こし、社会における銀行の役割や人生設計の大切さを教授。世界的な話題となっているギリシャの債務危機にも言及し、生徒たちの関心を集めた。
授業では、1万円の模擬紙幣100枚を生徒それぞれに渡し、銀行窓口の行員たちが枚数を数える「札勘」(さつかん)の体験実習も実施した。乙村さんは新人時代を振り返り、「初めての札勘は800万円の札束で、冷や汗が出ました」などとユーモアたっぷりに話した。
参加した雲林院瑠也(うんりんいんりゅうや)さんは「高校生なので銀行とは関わりはないけど、お金の使い方を今から考えておくことはとても大切なのだと教えられた」と話した。
三菱UFJ銀行の教育プログラム