早稲田大と読売新聞連携 「WASEDA NOW」発行
刷り上がった紙面の記事について報告する早大生ら(2021年12月、東京・大手町の読売新聞東京本社で)
早稲田大学の学生たちが、早大と読売新聞が連携した課外教育プログラム「プロフェッショナルズ・ワークショップ」で、特別新聞「WASEDA NOW」(4ページ)を作成した。
プログラムは、社会人の指導で学生に様々な課題の解決法などを学んでもらう早大の取り組みの一環。読売新聞との連携は2021年度が3回目で、今回は15人の学生が身近なニュースを選び、取材や記事を書く体験をした。21年10月から3か月かけて新聞作成に取りかかり、13本の記事ができあがった。
新聞の1面トップに掲載されたのは「早大初 学生経営カフェ」の見出しの記事。学内にオープンした早大国際文学館内のカフェの経営を、大学が学生に委ねたという内容。文学館には作家の村上春樹さんから寄託・寄贈された資料が収められ、カフェの経営形態も村上さんの強い意向で決まった。記事には村上さんのコメントも掲載した。
取材をした文学部3年、増田菜美子さん(21)は「カフェの経営者に私も応募したが選ばれず、どんなことをしているのか知りたかった。記事にする際の事実確認の大変さなどを学べた」と振り返った。
他の面では、首都直下地震などに学生がどんな備えをしているかを取材したり、スマートフォンの画面に目が向き、学内の立て看板などを見ない学生が多い実態を記事にしたりした。紙面は読売新聞の工場で1万部印刷し、9000部を早大に贈呈した。
(2022年3月14日 11:11)