「真偽 見極める力を」 越谷南高でも授業
新聞を手に、鈴木専門委員(奥)の話を聞く生徒たち(11月10日、埼玉県越谷市で)
情報の真偽を見抜く力を養う「ニュース・リテラシー教育」(NLE)の出前授業が11月10日、県立越谷南高校(越谷市レイクタウン)で行われました。読売新聞教育ネットワーク事務局の鈴木美潮・専門委員がフェイクニュース(偽情報)の見極め方や新聞の活用術などを教えました。
参加したのは新聞部員ら10人。鈴木専門委員は、社会を騒がせた巧妙な虚偽の情報・画像を紹介したうえで、「真偽を見極めるには常識的におかしくないかと疑い、複数のキーワードで検索して。ウソを拡散させないよう、スルーする力を身につけよう」と呼びかけました。「見極める力を養うには多様な視点を育てる新聞が役に立つ」とも訴えました。
同部は多くの受賞歴を誇ります。熱心な部員からは質問が相次ぎ、授業は2時間近くに及びました。部長の荒川優太さん(2年)は「身近にフェイクニュースがあふれていて、注意が必要と再認識した。新聞製作のコツも教わったので、11月号に生かしたい」と笑顔で話していました。
(2022年11月21日 09:08)