
あなたの「学び」をもっと楽しく。そんな思いを込めたコラムをお届けします。本の「しおり」のように、休憩中やスキマ時間にそっと挟んでください。
日直の「お仕事」NEW
ニュースの森──。そう題したコーナーが、東京都日の出町の町立大久野中学校の職員室前に設けられていた。
読売新聞を含む各紙が読みやすいように置かれ、一定期間分がまとめてとじられている。先生に尋ねると、各クラスの日直を務める生徒は、担当する新聞から気になった記事を探し出し、付せんを貼り、帰りの会で発表するそうだ。活字離れや新聞離れが指摘されて久しい折、紙を使った学びに、思わず顔がほころんだ。
同校には、主権者教育の「出前授業」で訪れた。生徒たちは紙の新聞に慣れ親しんでいるからだろうか、外部講師の話をみなまじめに聞いてくれた。1票の重要性を知ってもらうため、票が同数だったために法廷でまで争われることになった茨城県神栖市長選の事例を紹介したところ、実は直前の授業で社会科の先生がこの記事を取り上げてくれていたそうだ。狙ったわけではないが、先生とも歩調が合ったようでうれしい。
読売新聞は、紙の新聞はもちろんのこと、様々な取り組みで子どもたちの学びを支え、先生にもゆとりを持ってもらおうと注力している。
孤掌難鳴。片方の手のひらだけで音は鳴らない。新聞を受け止めてくれる学びの現場がまだあることに、張り合いを感じる。
米川丈士(2026年10月1日)
最終更新日