「サーキュラーエコノミー」の意義を楽しく勉強...芙蓉総合リースの出前授業、世田谷区立千歳台小で
不用品を「ごみ」として捨てずに「資源」として再利用する「サーキュラーエコノミー」(循環経済)に力を入れる「芙蓉総合リース」社の「SDGs出前授業」が2月25日、東京都の世田谷区立千歳台小学校で、4年生約100人を対象に行われました。
プリンターの部品でグループワークも
授業ではまず、講師を務めた社員3人が「実現できないと、ごみが増えて資源がなくなり、さまざまな環境問題につながります」などと、社会がサーキュラーエコノミーに取り組む意義を説明しました。そのうえで、芙蓉総合リースによる実例として、学校や企業に対するプリンターの貸し出し事業を紹介。プリンターを解体し、材料ごとに分類してから、リサイクル(再利用)していることを、わかりやすく説明しました。
プリンターの部品を材料ごとに分類(上下とも)
続くグループワークでは、配線コードや基盤、ネジなどプリンターの部品がたくさん配られ(1)同じ材料・色ごとに分ける(2)どのようなものに生まれ変わりそうかを考える――という課題に、児童たちが挑戦しました。発表の時間には「プラスチックはペットボトルに生まれ変わると考えます」「アルミや鉄は、机の脚や避雷針に役立つと思います」などと、元気よく発表する声が教室に響きました。
考えたことを班ごとに発表した
「今まで以上にリサイクルに気をつける」
授業を受けた宮崎凛太郎さん(10)は「サーキュラーエコノミーについて、くわしくなれました。プリンターの部品が出てきたのも面白くて印象に残りました」と話しました。大宮蒼さん(10)は「使わなくなったものがあったら、これからは今まで以上にリサイクルのことに気をつけます」と、学んだことをふだんの生活に生かしていくつもりです。
ちょっと耳慣れない言葉だったサーキュラーエコノミーのことを、楽しく勉強する出前授業となりました。(教育ネットワーク事務局 込山駿)