2030 SDGsチャレンジ

SDGs × NIE 中学2年がチャレンジ(関西大学北陽中学校)

メイン目標に関係する記事を探す生徒たち

 

 中学2年生3クラス120人が、新聞を用いたSDGsワークに取り組んだ。

 1クラス約40人で、新聞を実際に読んでいるのは5人だった。まず、読売新聞ワークシート通信を活用させていただき、短い文章から読み慣れることから始めた。最終的に、1人1人で考えを深め、グループで意見を出し合い、まとめ発表まで行った。

 次に、関大北陽版個人NIEという取り組みを行った。内容としては、自分の選んだメイン目標に関する記事を探し出し、経済、環境、社会の観点から記事を考察し、その記事から他の目標とのつながりを考えたり、自分の意見を書いたり、疑問点や解決策などを考える取り組みである。やってみた感想としては日本や世界各地の問題を自分事として捉え、身近に感じたようなまとめを書いている生徒が多かった。

 そして最後に、同じメインの目標である生徒同士で9グループを作り、個人で調べたことなどを話し合いながらメイン目標に関する内容(概要やターゲット、自分たちにできること)を模造紙に書いた。その目標に関する内容は多岐にわたり詰め込みすぎると内容がつかみにくくなるので、簡潔にまとめ、見ている人が「自分たちにできること」が何か分かることを目的に作成した。

生徒たちがまとめた模造紙

 本校では、中学1年生の総合学習で、SDGsとはどういうものか、から始め、各目標の内容を調べ、発表することを中心に行った。そのときの課題として、主にwebサイトから調べるので同じ目標の場合、似た発表が多かったことがあり、今回の取り組みを行うことにした。

 この一連の総合学習を通して、新聞を読む過程で分からない漢字や意味を調べること、記事を読み考察する力や読解力の向上にもつながり、NIEはスマートフォン世代の生徒にはたくさんのことを学べる良い機会であると感じた。(山上和哉先生)

 

 


(2022年8月26日 14:35)
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