【報告】東京家政学院大学 健康栄養学科の4年生が実践研究

東京家政学院大学からの報告

 8月6日(土)、7日(日)に、本学とクリナップ株式会社 おいしい暮らし研究所の共同実践研究として、健康栄養学科の4年生の地域栄養教育研究室(酒井治子教授)のゼミ生が、食育教室「わくわくキッチン!たべものへんしんきょうしつ」を開催しました。
 2日間で15名の子どもたちが参加してくれました。題材はおこめ・大豆編で、きなこ・ずんだ・みたらし団子を作りました。この実践研究を通して、学生たちは子どもたちからいろいろ学ばせていただきました。

 

■参加した学生の声

 「子ども達は自分が知らない食べものには抵抗をもっているようでしたが、実際に稲穂やきな粉の実物に触れることで、興味をもって「食べる」という行為を引き出すことが分かりました。食嗜好には経験が大きな影響を与えていると感じました。食べ物ってすごいと思いました。プログラムの計画段階で指導案をかなり検討しましたが、実際には積極的な子に引かれることや、時間が長いと疲れてしまうことなど、対象者の性格などに応じて、内容を柔軟に変えていく必要があると感じました」

 

 「子どもたちに「させる」のではなく、子どもたちが「してみたい」と思えるようにしていくことが大切であると思いました。講座の中で、子どもたちが「楽しい」「やってみたい」等の言葉や、「わ-!」と驚きの声や歓声など、様々な声が聞こえてきました。特に、豆や稲穂の実物に触ってみたり、実際に調理により食べものが変身していく過程に携わるなど、五感を使い、子どもたちが主体的に活動した際には反応が大きく、自然に声を出していたり、自ら手を伸ばしていました。それは興味を持って頂けた証であると思います。子どもたちの内側から様々な気持ちや意欲を引き出すことができるよう、一方的ではなく反応をみながら会話をしていくように心がけていきたいと思います」

 

 「子ども達が意欲を持って学べるような環境を作らなければならないと学びました。また、子ども達同士が一緒に作業することで、自然と連体感や協調性が生まれることを実感しました。調理では、お団子を作ることが初めてだと言う子が多く、楽しみながら作る様子が見られました。その際に、「○○ちゃん先にやっていいよ。」「みんなで一緒にやろう。」等と譲り合う姿や協力する様子が見られました。こんなにも短時間で仲間意識が生まれることに驚くとともに、幼少期からの調理の必要性を感じました」

 

わくわくキッチン!たべものへんしんきょうしつ >>公式サイト

(2016年8月30日 11:20)
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