猛暑の中、様々な企業でサマーインターンシップが開催され、大学３年生の就職活動も本格的になってきたようです。業界・職種理解に加えて、少しずつ「選考」を意識する必要が出てくるこれからの就活の参考にしてもらおうというイベントが開催されると聞き、まだ１年生の私たちも、先輩たちの雰囲気を肌で感じようと、取材しました。（キャンパス・スコープ編集部）

　

「成長」をどうアピールするか

　

　取材したのは、８月２１日に東京・浜松町で行われた「就活まるわかりSUMMER　FES～内定までの道のり～」です。会場の東京都立産業貿易センター浜松町館には、最高気温が30度を超える猛暑の中、開始時間の正午前からリクルートスーツ姿の先輩たちが訪れていました。「ガクチカ」「ビジネスマナー」など８つのテーマの中から、自分が課題を感じているブースを訪れ、選考対策を学ぶことができるこのイベントは、まさに、１日で就活が「まるわかり」となるのが特徴です。

　

　

　早速訪れたのは、多くの先輩たちが苦戦していると言われる「ガクチカ（学生時代に力を入れたこと）」のコーナーです。講師の西田祐樹さん（文化放送キャリアパートナーズ 就職情報研究所主任研究員）は、「自分なりのストーリーを作ってみてほしい」とアドバイスします。西田さんは、日本企業の多くが、大学生の成長や将来性を期待して採用する「ポテンシャル採用」である現状を指摘。「採用する側」の視点に立てば、「大学生活の中でどのように成長したか、入社後に再現できるものなのか、をアピールすることが大切」と話してくれました。

　

　この日、最も注目を集めていたのは、私たちが所属するキャンパス・スコープの４年生「ハルカ先輩」に、直接質問をぶつけることができる「ESまるわかり」のコーナーです。マスコミ業界に内定し、来春入社予定のハルカ先輩は、「情報の活用が重要」と訴えます。メディアを通じた事前の情報収集はもちろん、OB・OG訪問を通じて得た「生の声」を、エントリーシートに盛り込むことで「ライバルに差をつけることができる」と話してくれました。

　

仲間たちからのアドバイス

　

　会場には私たちのような１・２年生に向けたアドバイスや、公務員試験対策などのブースに加えて、「就活お悩み相談解決」と題して、参加者が付箋で貼った就活の疑問や悩みに、他の来場者が付箋で答える、というコーナーも設けられていました。「面接で何聞かれた？」という質問に対しては、「最近のニュースで興味があったものを聞かれました」などの回答が貼られていました。就活というと、周囲はみなライバルのように考えていましたが、直接顔を合わせることはなくても、対面のイベントで同じ目標を持って活動する仲間からのアドバイスをもらえる、というアイデアが新鮮でした。ネットの口コミばかりを信用するのではなく、実際に足を運ぶことも重要、と気づかされました。

　

　

「面接対策で指摘されたことを実践していきたい」「自分が興味のあるフィールドを探していきたい」。参加した先輩たちからは、このような感想が多く聞かれました。まだ１年生の私も、このイベントで学んだことをいかしながら、大学生活をたくさんの「成長」につなげていこうと思います。