教えて先輩!就活のリアル ~ キャンスコ × 就活

 3月1日から2025年卒の就活が本格化しました。まだ2年生の私も、いよいよ4月からは就活生。漠然とした焦りや焦りや不安を感じています。地方の大学に通う私にとっては、首都圏の学生との「情報格差」も気になるところ。そんな新3年生の就活に関する様々な疑問に答えようと、私たちキャンパス・スコープは、就活ナビサイト「ブンナビ」とコラボして、先輩のリアルな就活体験を聞けるオンラインイベントを企画しました。

(新潟大学・鈴木美空)

 

「できることは全部やる」

 

 「教えて先輩!就活のリアル」と題して3月5日に行われたイベント。春休みの日中、オンラインということもあって、気軽に参加できるのが特徴です。目玉は4月から人材業界大手企業で社会人としてのスタートを切るキャンパス・スコープの4年生「そら先輩」の就活体験談。「名前を明かすと今まで就活でお世話になった人に迷惑がかかるかもしれないので、匿名でお願いします」という冒頭の言葉に、「リアルな話」が聞ける期待が高まります。聞き手は学生記者の津田凜太郎さんと土田麻織さん。まだ1年生の2人もリクルートスーツ姿で、緊張感が漂います。

 

 

 そら先輩の言葉で特に印象に残ったのは、「できることは全部やる」という言葉。就活生が通常参考にする採用ホームページだけでなく、会社の広報ページや投資家向けのIR資料まで読み込んだそうです。第一志望の企業のグループ企業を受けた際に、職場見学で偶然目にした社内報を半年分手に入れ、徹底的に読み込んだ、というエピソードには驚かされました。「チャンスがあればものにする」という意気込みがなければできないことです。就活というと、エントリーシートの書き方や面接の受け答えなど、「テクニック」の側面が強い印象を抱いていた私の予想は、良い意味で裏切られました。

 

「情報は取りに行くもの」

 

 後半の質問タイムには、私と同じ就活生からチャットでの質問が多く寄せられました。予定時間を超えても真摯に質問に答える先輩の姿勢に、熱量と優しさを感じます。「就活に後悔はない」と言い切るそら先輩。「私の大学では大手は難しい、と途中で就活を終える選択肢もあったけど、最後までやり抜いて納得内定ができたから」と振り返ります。3年生の4月から4年生の6月まで。早期化・長期化が指摘される就活。「人生を決める大事なこと」という思いで戦い抜いた覚悟は大いに学ぶところがありました。

 

 そんなそら先輩も、最初からそのような態度で臨めたわけではないそうです。準備不足で臨んだ初めてのインターンシップの面接で失敗。その経験をバネに、様々な情報を集めながら研究を続け、改善するための努力を怠らなかったからこそ、納得内定にたどり着けたのだと勇気づけられました。

 

 

 地方の大学に通う私は、首都圏よりも情報量が少なく、企業にアプローチする機会も限られています。「就活が不利になるのではないか」という不安を感じていましたが、そら先輩の「リアル」な体験に触れ、地方であっても、自分の努力次第で納得のいく就活ができるのだと気づかされました。新聞などの大手メディアや企業ホームページ、ビジネス誌など様々な媒体を活用して情報を重ねたそら先輩。「情報はもらうものではなく、取りに行くもの」という言葉が胸に刺さりました。業界研究や自己分析など、就活にはやるべきことがたくさんあります。「納得がいく結果が出るまで全力で取り組む」という決意を忘れずに、長丁場の活動を実りのあるものにできるように頑張っていきたいと思いました。

 

 

(2024年3月 8日 17:30)
TOP