上智大で「就活セミナー」 リクルートキャリアと読売新聞

講師の話を熱心に聴く学生

 リクルートキャリアと読売新聞が主催して、上智大学(東京・四谷)で7月12日、「自己分析&企業研究セミナー」を実施した。来年、就職活動を控える3年生を中心に52人の学生が参加した。


 「5年後、どんな社会人になりたいですか」。就職アドバイザーの江口未来さんが問いかける。自分の志向や経験を振り返り、仕事選びにどのように関連づけるかを考え、学生同士で話し合った。また、AIなどの普及で20年後には今の半数の仕事がなくなるという研究を紹介し、「ピンチではなく、より創造的な仕事ができるチャンスと考えることが大切」と話した。


 続いて読売新聞記者が新聞を短時間で効率的に読む方法を伝授した。多様なニュースや情報に触れ続けることは、「社会」を知るばかりでなく「自分」の分析につながるという解説に続いて、当日の朝刊から関心を持ったニュースを発表し合った。災害や事故、スポーツや熱中症の話題など選んだ記事は様々で、そこに個性が出るという説明に学生たちはうなずいていた。


 同社からは同大学出身の採用担当者も登壇した。会社選びは「憧れ」が出発点でも、仕事に自分を合わせて行けばいい、仕事を通じて社会に貢献できることがやりがいになると後輩たちにアドバイスをした。企業側が学生に期待しているポイントなども話した。


 学生からは、「先輩に新聞は読んどけよと言われたが、しっかり読もうと思った」「社会に対する興味が自分には不足していると感じた」「これから記事のスクラップをしたい」などの声が寄せられた。

(2017年8月 7日 14:56)
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