読売新聞の記者による出前授業が12月12日、東京都・豊島区立西巣鴨中学校で行われた。西巣鴨中では年明けの1月、1年生約70人が数人ずつの班に分かれて都内の企業や博物館など計15か所を訪問・見学する。その準備として、学校外で社会人に話を聞く際の心得やコツを、教育ネットワーク事務局次長の込山駿記者から学んだ。
「記者のインタビュー術」と題した約1時間の授業で、込山記者は「訪れる会社や施設のことを、前もってよく調べておこう。それがインタビューの第一歩」と強調した。そのうえで、信頼度の高い情報を効率よく入手する手段として、新聞記事の検索システム活用を提案。読売新聞の1986年以降の記事をインターネット上で検索できる学校向けツール「ヨミダススクール」を中学生たちの前で操作し、校外学習で訪問する企業のうちの1社が豊島区役所内で食堂を営んでいることを報じた記事を素早く表示してみせた。
「相手のことを知れば知るほど、いい質問が思い浮かぶ。熱心に質問する中学生に、大人たちはきっと勉強になる話をどんどんしてくれる」。そんな話に、中学生たちはメモを取りながら熱心に耳を傾けていた。