地域、ファミリー校と交流 東京・田端中でオープンスクール

浴衣の着付けを学ぶ生徒たち

 東京都北区立田端中学校(石川俊一郎校長)で11月1、8日の両日、「第12回オープンスクール」が開かれ、地域の人たちによる茶道、華道、陶芸、フラダンスなど22講座が開かれた。同校は、近くの田端小学校、滝野川第四小学校とのファミリー校制度を採っており、地域の人たちに加えて、両校の小学生と中学生とも交流する行事となっている。

 田端中は、今年から近くの旧滝野川第七小学校跡地に移転し、新築の校舎は8階建てのモダンな建物。教室の行き来を考えて校舎中央に傾斜を緩くした広い階段を設け、屋上の8階にプールがある。


 

 オープンスクール2回目の8日は、校舎の1~7階までの教室を使って、地域から招いた講師が児童、生徒にそれぞれ講座を開いた。浴衣着付けの教室では浴衣の着付けを習って実際に来た生徒らは、ポーズをとったり、着物にまつわる話を聞いたりした。浴衣姿の中学1年近野叶夢(かなめ)さん(13)は「浴衣はそんなに着ません。きょう自分で初めて着ました」とうれしそうだった。

 茶道教室に参加した同中学3年の中川美結さん(14)は「茶道の経験があるのですが、さらに深く学びたいと思って参加しました。温かい雰囲気の中で過ごせました」と話した。

茶道の手ほどきを受ける生徒らと見守る石川校長(左奥)

 陶芸の教室では、地元陶芸教室の講師が皿作りを教えた。講師を務めた吉田聡さん(50)は「中学校の美術室を借りて大人の陶芸教室を開いているが、児童・生徒の絵柄は思い切りがよく楽しい作品になりそう」と話した。同中学3年の笹崎優月さん(15)は「粘土をこねて皿作りをやってみたいと思っていたので参加した。絵付けなど楽しい」と感想を漏らした。

皿作りをする陶芸教室の参加者
(2019年12月19日 09:45)
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