第68回(2019)読売教育賞 最優秀賞を発表

 学校や地域での優れた教育実践を顕彰する「第68回読売教育賞」が決定しました。今回は全13部門に131件の応募が寄せられました。最優秀賞は10部門で10件、優秀賞は13部門で19件が選ばれました。

 最優秀賞の表彰式は11月26日、東京・大手町の読売新聞東京本社で行われ、受賞者に記念の盾と副賞50万円が贈呈されます。

 最優秀賞受賞者・団体の実践報告書の要旨と、選考委員の講評は11月6日付の読売新聞朝刊で掲載されています。

 

■最優秀賞

国語教育

 広島県竹原市立吉名学園教諭 有松浩司

 「主体的・対話的で深い学びを実現する新時代の国語科単元学習」

理科教育

 兵庫県立洲本高校主幹教諭 谷川智康

 「宇宙への夢を育み生徒を科学研究の世界へ誘ったクラブ活動の実践」

健康・体力づくり

 岡山県勝央町立勝央中学校

 「生徒が主体で取り組む食育活動」

外国語・異文化理解

 大阪府枚方市立樟葉南小学校教諭 角﨑洋人

 「学びへの意欲を高め、グローバルなコミュニケーション能力を育む英語教育の取り組み」

児童生徒指導

 山口県立山口高校通信制教諭 久原弘

 「健やかな生徒の心の成長を支援するために」

カリキュラム・学校づくり

 坂戸アフタースクール(埼玉県坂戸市)代表・小鹿野輝芳

 「地域の子どもを見守る家庭学習への支援」

地域社会教育活動

 静岡県立浜松城北工業高校臨時講師 飯尾美行

 「未来に羽ばたけ『地球にやさしいエンジニア』」

NIE

 宇都宮市立豊郷中央小学校

 「主体的に学び合う児童の育成 ―子供たちが創るNIE―」

幼児教育・保育

 出雲崎保育園(新潟県出雲崎町)

 「地域のなかで育つ子どもたち『出雲崎のお獅子を作りたい』」

美術教育

 atelier le matin (アトリエ ル・マタン、千葉県市川市)主宰・浅羽聡美

 「幼児教育に美術的な視点を持ち込むことでなにが起きたのか」

 

■優秀賞

国語教育

 立命館守山中学校・高校(滋賀県)教諭 犬飼龍馬

 「教具『読み深めカード』で実現する『主体的・対話的で深い学び』」

 桐光学園中学校・高校(川崎市)講師 佐々木洋子

 「読解力向上のための実践的学習法」

算数・数学教育

 愛知県立旭陵高校教諭 加藤圭太

 「個別最適化された学習で自ら学ぶ生徒を育てる」

 早稲田摂陵中学校・高校(大阪府)講師 塚平恒雄

 「『ペットボトル・トラス』でつくる多面体」

理科教育

 成城学園初等学校(東京都)理科研究部

 「『自分の疑問を探究しながら、自然界をつなげていく』理科授業」

社会科教育

 愛知教育大学付属岡崎中学校(愛知県)教諭 伊倉剛

 「誰もが幸せを実感できる社会の実現に参画する生徒を目指して」

 東京都立荻窪高校教諭 相川浩昭

 「楽しく歴史の知識を身に付け思考を深めるための授業の実践と評価」

生活科・総合学習

 大阪市立新高小学校教諭 松井香奈

 「子どもの日常から創る生活科の授業づくり」

 宮城県立支援学校 小牛田高等学園教諭 佐光克己

 「あきらめない街・石巻の復興を目指して」

健康・体力づくり

 愛知教育大学付属岡崎中学校 養護教諭兼保健主事 城所美和

 「がんについて正しい知識を得て、望ましい生活習慣を送れる子どもの育成」

外国語・異文化理解

 光塩女子学院初等科(東京都)教諭 茂木俊浩

 「世界の多様性を受容できる子どもを育てる」

児童生徒指導

 聖心女子学院初等科(東京都)教諭 森勇介

 「安心して困り感や間違いを表出できる人間関係づくり」

カリキュラム・学校づくり

 新潟県南魚沼市立上関小学校校長 青木善治

 「子どもの『自己肯定感』を培いやすい学校の創造」

地域社会教育活動

 川越igoまち倶楽部(埼玉県)常務理事・事務局長 斎藤喜以子

 「囲碁に社会性を付加し、次世代育成・多世代交流・文化創造・観光振興など地域活性化につながる事業を実践」

 網地島(あじしま)ふるさと楽好(がっこう)(宮城県)

 「限界集落の社会貢献」

NIE

 大阪府東大阪市立孔舎衙(くさか)小学校教諭 楠井征子

 「つくってうたおう 新聞詠みで<越天楽もっと今様>」

幼児教育・保育

 一般社団法人 味の教室協会(京都市)

 「2・3歳児への『五感をきたえる味の教室』で健康とコミュニケーションの基礎づくり」

美術教育

 筑波大学付属桐が丘特別支援学校(東京都)教諭 森田亮

 「肢体不自由特別支援学校の美術教育における『深い学び』の実現を目指した指導実践」

 群馬美術教育研究所(群馬県)

 「現職教員を中心とした研究団体『ぐんびけん』による『社会につながる美術教育』の実現を目指した研修活動その成果と課題」

(以上、敬称略)

 読売教育賞は昭和27年に読売新聞社が教育の発展の一助にと第1回の募集を始めて以来、わが国最高の教育賞との評価を得ています。

 日本の教育を支えているのは小・中・高校、幼稚園、保育所などの先生、その活動を援助する教育委員会、教育研究所、あるいはPTAや地域社会の教育関係者です。「読売教育賞」はこうした教育現場で、意欲的な研究や創意あふれる指導を行い、すぐれた業績をあげている教育者や教育団体を広く全国から選び、その功績を顕彰することにより、現場で指導する人々の励みとし、多様で創造性に富む教育環境づくりを進めることを目的としています。

 詳しくは>>こちらをご覧ください。

(2019年11月 6日 15:40)
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